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市内寺院堂々巡り(第十五回)都賀三十三薬師巡礼① [堂々巡り]

昨日は「都賀三十三観音霊場」を全てを一覧表的に紹介をしました。
その昔、民間信仰は観音信仰と同様に薬師如来信仰も盛んでした。
現在のように医療が発達していない昔は、病気に罹った場合なかなか医者に診て貰うのは大変だったと思われます。お薬師様はそんな人達を精神的に支える手段だったと考えます。
従って、栃木市近辺でも集落毎にお薬師様をお祀りする堂宇が確認できます。
それはささやかな物から立派な物までまちまちですが、それぞれの地域で守り続けてこられたのです。

それらのお薬師様を巡る「都賀三十三薬師霊場」と言うものが、観音霊場と同じように制定されていました。今回は1番から5番までを巡ってみたいと思います。

1番は梅沢町の西の山際にある威徳院です。寺は明治維新後廃寺となりましたが、二間四面・東向き、亜鉛板葺きの薬師堂が有り、地元の人達によって良く管理されていました。
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2番は鍋山町の普門院になります。ここも廃寺になっています。29段の石段の上にやはり東向き、二間四面亜鉛板葺きの薬師堂が有ります。最新の昭文社の「栃木市」の地図には薬師寺となって載っています。石段の左脇に常夜灯が立っていますが「寛政八丙辰十二月」と彫られています。(西暦1796年になります)
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3番は大久保町の善入坊です。国道293号線尻内橋東の信号を星野方面に向かう大久保バイパスを進むと最初の信号の所に春日神社が右側に有りますのでその交差点を右折すると、大久保町永倉少し入ったところで車を降り右手の山裾、前に永倉沢が流れる場所に西向き二間四面亜鉛板葺きの堂宇が有ります。
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4番は千塚町に有る「大悲山平等院大安寺」になります。
本堂の左手前に東向き間口三間奥行二間半の堂宇が有ります。
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又、本堂の裏手に「足利有綱の墓」が有ります。
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5番は吹上町の天神山専福寺です。ここは浄土宗一向派のお寺で1354年但阿上人によって創建されました。境内東側塀際に石仏等が並んで立っていますが、その中に「三界万霊」の碑が有ります。脇に説明文が掲示されていました。この地は戦国時代に多くの合戦の場所になっていたため、土地を掘ると多くの人骨が出てくる。天保十二年(1841)吹上藩がそれらの人骨を改葬、供養を行いこの石碑を建立したと有ります。
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次回は6番から巡ります。


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