市内寺院堂々巡り（第二十回）荒痛薬師堂

都賀三十三薬師巡礼２６番札所になる栃木市大塚町「荒痛薬師堂（あらいたやくしどう）」です。
所在はミツカン栃木工場の東側に有る二間四面南向きの薬師堂です。古くは「医王山花蔵院薬王寺」といい、神亀元年（７２４）開基開山されたという。
本尊は薬師如来坐像、行基大僧正の御作と伝える。


「荒痛薬師」との由来は、天正の昔兵火に遭い堂宇悉く焼失してしまったが、木仏本尊は当時東方に有った池の中へ避難された。後日、里の人古木の根株と思って引出、斧の一撃を加えると「あらいたい」と叫ばれたので驚いて良く調べてみると、薬師尊像で有ったのであらためてお祀りをした。それ以来「アライタ薬師」と呼ばれるようになったという事です。