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柳橋町の日限富士浅間神社 [栃木市の神社]

栃木市柳橋町に有る日限富士浅間神社は、以前は参道にびっしりと木の鳥居が並んでいました。
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北隣りの箱森町から南流する、清水川の左岸に沿って広がる境内は、皆川街道に参道入口が有ります。入口に建つ石の鳥居の足元の石碑に「奉納大鳥居 大正四年四月十六日建之」と有り、世話人・発起人等の指名が並んでいます。昔はこの石の鳥居から参道にずーと木の鳥居が並んでいましたが、現在は一本も残っておりません。
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私の子供の頃は神社の境内の周りは殆ど田圃が広がり、人家はまだまばらでした。田圃のあぜ道で、セリやヨモギを採ったり、ノノヒロを採って味噌を付けて食べたり、脇の清水川では魚を捕ったりして遊んだ。
正月や毎月一日、十五日は参拝客が行列を作っていました。 今日、久しぶりに行って参拝をして来ました。
参道の鳥居は少しまばらになっておりましたが、境内の中は綺麗に清掃が行き届き、狛犬や参拝者が蝋燭に火を燈して奉納する獻燈台も新しくなっていて、今も信仰が衰えていない様子が覗えました。
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(1965年9月撮影)
日限富士浅間神社の参拝は、最初正面の本殿でお参りして、次に本殿に向かって左手奥の小さい社へ、
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更にその社の左奥の小社に順にお参りをして、本殿の後ろを回って、再度本殿に戻りお参りをします。それぞれの社殿間はびっしりと木の鳥居が立ち、参拝者はその鳥居を潜って回る形になります。
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日限富士浅間神社が祀っている神様は、「木花咲耶姫命」(コノハナサクヤヒメノミコト)です。日を限って祈願をして参詣すれば、願い事が叶うと言われることから、「ヒギリの浅間さん」と呼ばれています。
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境内の南西の隅に大きな石碑が建てられています。表に大きく「建築記念碑」、裏側には「建築費寄附者芳名」と最上部に有り、その下側に寄付金と氏名がビッシリと並んで記されています。左上部に「昭和九・・・」の文字が読めます。現在の社殿は昭和9年の建立です。
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八島 守

1950年代のこの神社は、鳥居が古ぼけた物ばかりで、とてもお参りする人がいそうもないような神社でした。

ですから当時、この前の道はよく通ったんですが、一度も神社をお参りしたことがありません。

ですがホームページに挙げられている皆さんの写真をみると、今はかなり立派になったようですね。

1965年初めに、おふくろが私の大学受験に合格することを祈願して、この神社にお百度参りをしてくれました。

by 八島 守 (2019-10-04 10:39) 

八島 守

記紀神話の神である木花咲耶姫命が浅間神社の祭神になるのは、江戸時代が始まる頃です。

それ以前の浅間神社は、本地垂迹時代でしたので、本地仏と垂迹神とが存在しました。

「浅間大菩薩」などは、いかにも本地垂迹思想に基づく垂迹神の名前ですね。
この時代の本地仏を忘れてしまいましたが、ナンチャラ如来です。

なお「如来」は仏ですが、「菩薩」は仏になろうと努力している段階です。


by 八島 守 (2019-10-04 17:44) 

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