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藤岡町中根の青蓮寺跡観音堂 [堂々巡り]

今回は、栃木市藤岡町中根の観音堂を訪ねます。
この観音堂の場所を説明するのは、結構厄介な所です。実際私も所在探すのに、とても苦労をしました。
渡良瀬遊水地の北側を西から東に通る、県道50号線(藤岡乙女線)、その藤岡町中根の道路の南側に、中根の八幡宮が有りますが、この八幡宮の南東約100mの田畑の中に、一見普通の家屋に見間違えるのが、今回訪れる観音堂に成ります。
中根観音堂1.jpg
(中根観音堂を南側より撮影、左側の木立の中に中根八幡宮が有ります)
観音堂は平成三年(1991)再建されたものです。ただ観音堂に通じる道が見当たらず、田圃の畦を通って堂宇の前まで行くことが出来ました。堂宇は東向き二間四面瓦葺に成っています。
中根観音堂2.jpg
(観音堂を正面、東側から撮影。後方の木立の中が中根八幡宮となります)
昔は青蓮寺と言う大きな寺院が有り、境内も約7000㎡位あったと云われています。現在は境内が約1000㎡で、堂宇の南側には、庚申塔や十九夜塔などが13基並んで建っています。
中根観音堂4.jpg中根観音堂5.jpg
(境内に南側に並ぶ石塔)
観音堂の横に、元藤岡町教育委員会が立てた如来坐像の説明板があります。≪像内には墨書銘が確認でき、銘文から、仏師は大宮で、天正五年(1577)石塚民部がこn像を修復し、宝永四年(1707)青蓮寺住職隆照の願いにより檀家の助力を以って仏師の教運が再び修復している事が分かります。製作年代は中世末で、数多い藤岡町の木彫仏像の中で最も古いものです。≫などと記されています。
中根観音堂3.jpg
(堂宇の横に建てられた「如来坐像」の説明板)
尚、この観音堂が建つ台地は、中根八幡遺跡となっていて、畑地などに縄文時代後期から晩期が中心の、土器や石器が数多く採取されています。

この記事は、藤岡町教育委員会が発行した「ふじおか見てある記」を参考にさせて頂きました。

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