群馬県多々良沼を歩く

今朝の読売新聞栃木版に群馬県館林市と邑楽町との境に広がる、多々良沼の記事が出ていました。
≪住民憩う自然の宝庫≫≪昨年１１月に沼一帯の県立多々良沼公園が全面オープンした。≫そして、≪約６キロメートルの外周園路≫の文字、更に≪シベリアから飛来するハクチョウの越冬地≫
６ｋｍのコースならばハクチョウを見ながら沼の周囲を歩くのに手頃な距離と考え、早速出かけて来ました。多々良沼の辺に有るお蕎麦屋さんで遅い昼食をとって、多々良沼の西側に有る「邑楽町多々良沼公園駐車場」に車を停めて、右回りで沼を一周歩く事にしました。

（多々良沼公園案内図、下が北方向に描かれています）
駐車場から多々良沼の辺に出ると、一面の芦原の奥に微かに見慣れた日光連山の男体山が望めました。沼を巡るコースには、ウォーキングやサイクリングを楽しむ人が大勢来ていました。
多々良沼の北西部はガバ沼、近くの「向野橋」の上に大勢の人が集まっています。大きなレンズを付けたカメラで、何かを狙っている様です。私の目では良く確認できません。撮影している人に聞くと、確かに橋の下流側孫兵衛川右岸の雑草の中に青緑色の小さな鳥がとまっています。私も持っているカメラのズームを最大にして覗いて見ると、鮮やかな色をした「カワセミ」を見る事が出来ました。

（多々良沼の芦原、奥に日光連山の男体山）　　（色鮮やかなカワセミ、初めて撮りました）
そこから又少し歩くと、駐車場に多くの人が集まっています。今度は何かと近づいて行くと、ガバ沼の辺に「カルガモ」や「オナガガモ」の群れが餌をついばんでいます。餌付けされているのか、見ているといつの間にか、私達の足元までカルガモ達が寄ってきました。そして突然一斉に飛び立つと沼に戻って行きます。

（多くのカルガモ達がこちらに向かってきます）　（足元のカルガモ達が一斉に飛び立ち沼へ）
そのカルガモ達の様子をいつまで見ていても飽きない気がしましたが、先に進むことにしました。
多々良沼の北西角を曲がり、北岸沿いのコースを多々良沼を右手に見ながら歩きます。北岸中ほどに館林市の「野鳥観測棟」が建てられています。この辺りの沼辺は木製の桟橋が縦横に走っています。漁猟の網が見えます。多々良沼は水深２ｍ前後でヘラブナの釣り場にもなっていて、釣りをしている人の姿も有りました。

（多々良沼北岸辺には多くの桟橋や漁網を付けた杭が立っています）
多々良沼は現在「白鳥の飛来地」として有名ですが、以前は「追込み漁」が有名だったようで、沼の辺に「館林市ふるさと自慢百選」の御影石の碑に「館林かるた」の「多々良沼　銀鱗おどる　追込漁」と詠った絵札の陶板が付けられていました。

そこから東に少し歩くと「多々良富士見橋」を渡ります。したを流れるのは「多々良川」で、明治大正頃はこの多々良川左岸一帯も、多々良沼が広がっていたそうです。昭和に成ってから干拓事業が行われ、現在は水田に変わっています。
「夕陽の小径」を歩いて行くと又、人だかりが出来ています。ここにも多くのカルガモが水辺に群れています。その少し南側にハクチョウが数匹確認できます。小径から下りて沼の縁を歩いて、ハクチョウの近くに寄って数枚写真を撮りました。

（夕陽の小径近くで戯れるハクチョウの群れ）　　（輝く水面に優雅に泳ぐハクチョウ）

のんびりしていると陽が沈んでしまうので先を急ぎます。多々良沼東端の角を曲がり、沼の南岸を西に進みます。途中にいくつかの駐車場も設置されていて、自動車の便は良さそうです。

（多々良沼の風景）
南西側から沼の西側を北に進み、西側から多々良沼に突き出た形の、浮島弁財天に向かいます。右手前方に社殿が見えて来ました。太陽もだいぶ西に傾き赤味を帯びて来ました。

（浮島弁財天を望む）
擬宝珠を載せた親橋。　朱塗りの「浮島橋」を渡ります。橋を渡ると正面に「浮島辨財尊天由来」を記した石碑が建てられています。

（浮島橋親柱）　　　　　　　　　（浮島辨財尊天由来を記した石碑）
社殿に参拝。戻る時にはすでに浮島橋の先に夕陽が沈もうとしていました。

（社殿に向かい右手側に祀られた石仏）　　　　　（浮島橋の擬宝珠と沈む夕陽）

初めての多々良沼でした。前々から来たかった場所の一つでした。
本日の歩数は、９，７９７歩で、１万歩に少し足りませんでした。多々良沼は見どころも多く、歩いていても途中で寄り道ばかりで、時間の割に歩いた歩数は少なかったです。