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2万5000分の1地形図の値段 [地図]

先日、東京に出かけた時久しぶりに「八重洲ブックセンター」に寄った。目的は昨年12月1日に発行された地形図「小金井」を購入する為です。私の住む栃木市内では取り扱っている店舗が無く、インターネットにて入手していますが、送料が掛かる為枚数が少ないと利用をためらいます。今回は上京する機会が有ったので、ついでに立ち寄りました。
地図の値段ですが、レシートを見ると消費税込みで339円でした。消費税抜きの定価でも314円と言う半端です。どんなふうに値段を決めているのか興味が有りますね。ちなみに昭文社が発行している「栃木市」の地図は2014年5版1刷購入時は「800円+税」でした。普通はこのな値段設定でしょうね。やはり国土地理院は民間ではないので、値段設定もシビアーなのでしょうか。

あらためて地図の値段が気になったので、手元の「栃木」の地形図をひっくり返してみてみました。結果は次の様になりました。
   (発行年月)  (定価) (著作権所有兼発行者)(参考:鉛筆1本の値段)(鉛筆何本)
 大正 6年 7月 7銭5厘  大日本帝国陸地測量部   5厘(大正10年)  15本
 昭和 7年12月 13銭       同上            1銭(昭和5年)   13本
 昭和22年 9月 3円50銭 地理調査所           2円(昭和22年)  1.8本
 昭和40年 3月 65円    国土地理院         15円(昭和44年)  4.3本
 昭和49年11月 記載なし     同上           20円(昭和48年)
       以降発行された地形図には定価の記載が有りません。
 
大きく見ると地図の値段は安くなっていると思われます。その要因としては、測量技術・測量機器の発達により早く正確に作る事が出来る様になった為と思われます。

基本図として日本全域をカバーする最大の縮尺で最も詳細・正確な地図は、この国土地理院の25,000分の1地形図になります。全国を4,419面(2014年10月現在)でカバーしています。
2009年からは電子化され常時更新される地図や空中写真などのデータベースである電子国土基本図が国土を表す際の基準となる最も基本的な地理空間情報と位置づけられ、25,000分の1地形図も電子国土基本図からの編集により作成されています。

私はまだこうした紙地図を愛用していますが、最近では携帯電話やモバイル機器で地図を見る事の方が一般的になって来た為、地図と言えばデジタル地図を指すようになったようです。デジタル地図であればスクロールして行けば、継ぎ目なく見られますし、拡大すればより詳細な地図が見る事が出来ます。使えば便利なのでしょう。
今回入手した最新の「小金井」の地形図や昨年5月1日発行の「下野藤岡」の地形図は、多色刷となって、高速道路を緑色、国道を赤色、都道府県道を黄色に着色。建物はこれまで市街地の建物密集地を総合描示していましたが、縮尺レベル25,000の電子国土基本図の情報をそのまま縮小し、詳細な建物データをオレンジ色で表示しています。
ただこれらの新しい地図は、行政名や居住地名の表示文字サイズが、半分ぐらい小さくなっている為、年寄りには以前より読み難くなっています。(まだ慣れないからかもしれません)

今日もまた炬燵に入り、これらの紙地図を広げて眺めています。又何か新しい発見が有るかもしれません。
※今回の参考資料として、日本地図センター発行の「二万五千分の一地形図が変わった 進化する地図の世界」を使用させて頂きました。

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