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栃木市の煙突のある風景(その2) [懐かしい写真]

2月5日に「栃木市の煙突のある風景」として、国土地理院発行2万5千分の1地形図「栃木」の中で、煙突の地図記号の有る風景を中心に、手持ちの写真を探して紹介しました。今回は「その2」として、地形図「下野大柿」「小金井」「下野藤岡」にまたがる、栃木市の範囲についても、「煙突」の記号を探してみました。
「下野大柿」の地形図を眺めてみると、昭和46年発行地図に1ヶ所煙突記号が見つかりました。栃木市西方町元、市立西方小学校の西方に有る、地酒「杉並木」の名前で良く知られている、創業文化八年(1811)と言う老舗の「飯沼銘醸株式会社」になります。(栃木市内では一番古い酒蔵のようです)
昭和52年発行地図には、煙突記号が2個記されていますが、平成元年発行地図では又、1個に戻っています。「下野大柿」の最新地図は、平成15年(2003)発行になりますが、まだ煙突記号は有りました。私が2011年3月に撮影した写真にも、立派な煙突が1本建っています。しかし現在はこの煙突も撤去されてしまった様です。
2011年3月飯沼酒造4.jpg2011年3月飯沼酒造1.jpg
(2011年3月に撮影した西方町元、飯沼銘醸(株)の煙突。現在は無くなりました。)

この「下野大柿」の地形図には、昭和52年発行から別に1ヶ所煙突記号が増えています。東北自動車道と北関東自動車道が合流する「栃木都賀ジャンクション」の東側、県道37号(栃木粟野線)の道路沿いに有ります。「多喜水」と言う日本酒を造っていた元の三和酒造の煙突になります。現在は廃業して名前も変わってしまっていますが、今もコンクリート製の煙突が建っています。
都賀町の煙突2.jpg都賀町の煙突1.jpg
(栃木市都賀町木の粟野街道沿いに建っている、元三和酒造の煙突)

平成元年発行の「下野大柿」の地形図には新たに1ヶ所が追加となり、3ヶ所となりました。増えたのは梓町のゴミ焼却施設、現在の「とちぎクリーンプラザ」の煙突です。現在の施設は平成十五年(2003)に完成した建物です。(煙突もすっかりイメージが変わりました)
栃木クリーンプラザ1.jpg
(栃木市梓町、国道293号沿いに建つ「とちぎクリーンプラザ」の煙突)

昭和55年発行の「小金井」の地形図、栃木市区域に煙突記号が2ヶ所見つかりました。一つは樋ノ口町の県道31号(栃木小山線)沿いに有った会社、フドー(株)栃木工場の煙突です。現在はこの工場も煙突も無くなりました。
1999年2月フドー化学(樋の口町).jpg
(1999年2月に撮影した、小山街道沿いのフドー(株)栃木工場の煙突)
もう一つは国府町の会社、不二ラテックス(株)の煙突です。ただこちらは平成九年発行の地形図では、無くなっています。私もこの会社の煙突は撮影していませんでした。

他に栃木市内では、地形図に記載されていない煙突も有りました。たまたま私の写した写真に残っていた煙突は、大平町下皆川の「黒龍」と言う日本酒を造っていた、創業明治元年の大平酒造(株)の煙突になります。
1974年3月大平酒造.jpg
(1974年3月撮影、栃木市大平町下皆川の大平酒造(株)の煙突)
手前の火の見櫓を撮影したものですが、背景に写っている煙突がそうです。
この煙突は現在も残っていましたので、先日行って撮影をして来ました。
大平酒造1.jpg大平酒造3.jpg
(大平酒造(株)店舗前にて撮影)        (咲き出した梅の花、背景の煙突)
大平酒造2.jpg
(大平町下皆川、臼井産婦人科駐車場付近から望む、大平酒造の煙突)

そして、現在は無くなってしまいましたが、藤岡町藤岡に有った岩崎醤油(株)の煙突です。私が写真を撮ったのは2014年3月ですから、今から2年前です。今回再確認に出かけましたが、すでに無くなっておりました。
2014年3月岩崎醤油(藤岡町)1.jpg2014年3月岩崎醤油(藤岡町)2.jpg
(栃木市藤岡町藤岡、県道9号線沿いの岩崎醤油(株)の煙突。現在は有りません)

栃木市では有りませんが、「小金井」の地形図に煙突記号の有る、小山市小薬の若駒酒造(株)です。こちらは創業が万延元年(1860)という事で、小山市の酒蔵で一番古いそうです。
2013年11月若駒酒造(小薬)2.jpg2013年11月若駒酒造(小薬)1.jpg
(2013年11月撮影、小山市小薬東端、県道296号より望む若駒酒造(株)の煙突)

こうして見て見ますと、煙突は酒蔵や味噌・醤油などの醸造業に多く見られることが分かります。そして酒蔵などは、西方町・都賀町・大平町・旧栃木市などそれぞれの地域に存在をしていることにも、興味を感じます。私は日本酒は殆ど飲みませんが、それでもお正月やお祝いの席では欠かせない飲み物で、最近では海外でも日本酒が注目されている話も聞きます。
それでもこうした煙突は次第に消えていく運命に有るのかも知れません。
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