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蔵の街栃木観光のシンボル、塚田歴史伝説館へ [建物]

今回、塚田歴史伝説館を訪問しました。
塚田邸 .jpg
(2014年9月撮影、巴波川左岸に連なる「塚田歴史伝説館」の黒塀と土蔵)
栃木市の市街地中心部を北から南に貫流する、巴波川の左岸沿いに100メートル以上も有る長い黒塀を持つ、「塚田歴史伝説館」は、蔵の街栃木における観光のシンボル的存在となっています。この塚田家は江戸時代後期の弘化年間(1844~1847)より、巴波川の舟運を利用して木材廻漕問屋を営んでいました。
木材回漕問屋塚田記念館.jpg塚田歴史伝説館パンフ.jpg
(パンフレットの表紙を飾る写真も同様に、巴波川沿いの景色)
この蔵の街栃木の象徴とも言える景色を、私はこれまで幾度となく撮影をして来ました。最初に私のアルバムに登場するのは1968年撮影の写真です。
1968年塚田記念館.jpg
(1968年撮影)
その頃の塚田家の文庫蔵は黒塀同様に、黒く染められてます。巴波川沿いの道にはまだガードレールは付けられていません。
5年後の1973年の写真には、白いパイプのガードレールが、そして1988年の写真では景観に合わせた擬木製のガードレールに変更されています。
1973年1月塚田記念館.jpg1981年塚田記念館.jpg
(1973年撮影)                    (1981年撮影)
若い頃は雪が降ったと言えば早速撮影に来ました。川岸の柳に新芽が出るのをまったり、朝霧が発生したと聞けば自転車を飛ばしました。
1988年4月霧の巴波川河畔.jpg2000年頃塚田邸 .jpg
(1988年撮影)              (2000年撮影、文庫蔵外壁が白く化粧替えしてる)
また、この場所は四季を通じて色々なイベントが催される場所でもあります。
4月には巴波川に色とりどりの鯉のぼりが泳ぎます。7月には市内の名所を切り絵で描いた行灯が立てられ、陽が落ちると行灯に暖かな明かりが灯ります。
2013年4月塚田邸 .jpg
(2013年4月撮影)
2015年7月塚田邸 .jpg
(2015年7月撮影)
8月上旬の夜には湊町二荒山神社の「百八灯流し」が行われ、冬にはLED照明による冬ホタルのイルミネーションが川岸を照らします。
2013年8月百八灯祭 .jpg
(2013年8月撮影、この年は8月4日の夜でした。)
2013年12月冬ホタル.jpg
(2013年12月撮影)
そして、今回は約30年ぶりに塚田家の中に入ってみました。以前は「木材回漕問屋 塚田記念館」として開館しましたが、現在は「塚田歴史伝説館」と名称も変わり、展示内容もハイテク人体型ロボットによる蔵芝居「うずま川悲話」の上演など大幅に様変わりしていました。
入口で入館料700円を払い、案内に従って脇の「旧母屋」に入ると、三味線を弾く老婆やそれをジッと見ている観客らしき男性、そして老婆の脇座布団上に臥せっている猫、どれも本物と見間違えそうな人形です。三味線を弾く老婆のしぐさも良く出来ています。その人形ロボットの都都逸や案内を聞いているだけで、楽しい気分になります。
三味線を弾く老婆ロボット1.jpg三味線を弾く老婆ロボット2.jpg
(最初に案内された旧母屋の中に三味線を弾くおばあさんと観客らしき男性の人形)
南隣りの展示館にて、塚田家が収集した家宝など約300点や古い写真などを見て回り、山車館にて「手力男命」の人形を載せた山車やお囃子に合わせて踊るひょっとこ面を被った人形ロボットが、滑稽踊りを見せてくれます。蔵芝居館の中は撮影禁止となっています。こちらの館では全自動制御で繰り広げられる人形芝居で、巴波川に架かる「好来橋」にまつわる、人柱伝説を新しい構成の元にお話が展開していきます。結構良く出来ていると感じました。
約13分間のハイテク人形芝居を観賞した後は、その南側に広がる庭園に向かいました。
庭園には、明治末期の西洋館と共に銘木の逸品を集め、数寄屋造りの隠居所として造られた離れが建っています。
塚田歴史伝説館別荘1.jpg塚田歴史伝説館別荘2.jpg
(庭園片隅に建つ洋館と数寄屋造りの別荘)
又、庭園は枯山水を背して、ドウダン つつじ 赤松 モッコウなど、百年以上の樹木と日本各所の名石灯籠十基が配されています。
塚田歴史伝説館庭園1.jpg塚田歴史伝説館庭園2.jpg
(緑溢れる庭園)                   (庭園中央に有る水琴窟)
庭園中央部に造られた、水琴窟の竹筒に耳を当てると、地中から透き通る様に響き渡る音を聞くことが出来ます。緑の樹木に包まれ、水琴窟が奏でる音色を聴いていると、心の底まで爽やかになって来ます。

※文は「塚田歴史伝説館」のパンフレットや展示品の説明書を参考にさせて頂きました。


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