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巴波川河畔を飾る行灯 [懐かしい写真]

今年も栃木の市街地を貫流する巴波川の河畔に、行灯の灯がともっています。
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(現在行われている、巴波川の行灯まつりの様子)
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行灯には「横山郷土館」や「旧栃木町役場庁舎」など、市内の観光スポットを切り絵で表した、「岩舟石の資料館」の元館長、故川島健三郎さんの作品が使われています。

この巴波川河畔を飾る行灯は、私が子供の頃にも見られました。それは栃木市無形文化財に指定されている、巴波川の夏のイベント「百八灯流し」に合わせて、富士見町を流れる巴波川から分流した「九十九曲り用水」河畔で行われた、川柳行燈です。以下の写真は昭和44年(1969)8月に撮影したものです。
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富士見町の川沿いにズラッと立てられた行灯の一つ一つに、スポンサーに関する川柳と水墨画が描かれていた記憶が有ります。どんな川柳だったか良く覚えていませんが、「松栄の寿司を涙で食べており」、こんな作品が有ったような。行灯に描かれた川柳は、現在も地元で活躍している「不二見川柳社」の皆さんの作品だったと聞いています。

又、この頃は「百八灯流し」の会場、巴波川橋の下流部三番堰付近の川の上に舞台を組んで、歌やマジックショーなどが催され、巴波川橋の橋の上や川べりには見物客が溢れ、身動きが出来ないほどだった事が、思い出されます。
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(巴波川橋の上に溢れる見物人のシルエットと、光り輝く舞台)
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(巴波川の川面に写る舞台)        (舞台周りを飾るスポンサー名の入った行灯)

そして、昭和47年(1972)8月には、栃木青少年ホーム利用者の皆さんが作った川柳や水墨画の行灯が祭り会場に華を添えていた事も有りました。
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行灯の一つに夏祭りを詠んだ川柳が有りました。「出不精が 子にせがまれて 夏祭り」甚句さんの作品です。

現在の行灯も数年後には、懐かしい夏祭りの思い出になっているのかも知れません。
今年ももうすぐ、巴波川の「百八灯流し」が行われます。この日は12時から21時まで、蔵の街大通りや銀座通りなど、各所で色々な催しが行われる「蔵の街サマーフェスタ2016」です。楽しみです。




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