箱森町の鬼瓦見て歩き [歩く]
これまで栃木市内の、嘉右衛門町や大町そして万町の鬼瓦について見て歩きましたが、今回は栃木瓦の発祥の地ともいうべき、「箱森町」の鬼瓦を見て歩きました。
箱森町を歩いていると、今でも〇〇瓦店という看板を見かけることが出来ます。瓦屋さんが多い所ですから立派な鬼瓦も多いと思いましたが、意外と新しくなった建物では瓦葺の家も少なくなっています。
皆川街道、現在の県道75号(栃木佐野線)沿い、泉川町との境界、箱森町の西の端に有る瓦屋さんの建物の屋根の上に大きな鬼面の鬼瓦が据えて有りました。大棟の西側端に口をギュッと結んだ「吽形」の鬼、そして反対側東側にはガッと口を開けた「阿形」の鬼の顔に成っています。
(阿形の鬼面) (吽形の鬼面)
この鬼瓦の有る建物は、幸栄瓦工業㈱さんです。道路沿いの塀の上にも瓦が載っていますが、そこに「おすまし顔の猫」の形の瓦?が置かれています。お洒落な感じがしました。
(箱森町の西の端、幸栄瓦工業㈱さん) (塀の上に猫の置物も瓦製)
鬼瓦にお目出度い七福神の内の、大国様と恵比寿様を付けたものも、栃木市内に幾つか見付けましたが、箱森町の中にも有りました、これまで気が付かなかったのですが、「とりせん」さんの近くの屋根の上を飾っています。ただ少し気に成った事が有ります。その前の屋根の端の棟と棟が合わさった場所についている丸い瓦「棟巴瓦」の端部についている文様が左右で異なっています。恵比寿様の前には「笹りんどう」の文様、大国様の前には「ミツウロコ」の文様が付いています。機会が有ったら訪ねてみたいですね。
(東側が釣竿を持った恵比須様) (西側が俵に乗った大国様)
同じく「とりせん」さんの近くで見る土蔵の屋根に据えられた鬼瓦、こちらは家紋が付けられているのでしょう、見難いですが「丸に揚羽蝶」の紋の様です。気に成ったのはその前の棟巴瓦に描かれた屋号紋なのでしょうか、「入り山形に漢数字の三、更にその下にカタカナのフ」、判じ絵では無いでしょうが、どのような意味が込められているのでしょうか。
もう一つ、こちらは鍋山街道沿いの瓦屋さんの屋根の上に見つけました。この形は屋根の形が切妻では無い寄棟屋根の場合に成ります。鬼瓦の中央部にはこちらも揚羽蝶の文様が見られます。
(棟巴瓦の判じ絵屋号紋?の意味が気に成ります)(良く見る鯉が描かれた東鬼台)
箱森町を歩いて見ると、敷地の広い家が多く、建屋が道から奥まった所に建っている為、鬼瓦の形や図案がどのようなものか確認出来ない場合が多く残念でした。
「栃木瓦」はその昔、「カイロ灰」や「野州麻」「下駄」などと共に、栃木の地場産業を支えて来ました。栃木の市街地を貫流する巴波川、その右岸、幸来橋近くのポケットパークの中に、「栃木瓦」を紹介する展示がされています。
(栃木瓦を紹介展示している「幸来橋」近くのポケットパーク) (大棟用鬼面付き鬼瓦)
(展示されている「菊水化粧鬼瓦」) (展示されている「ビン張り菊水化粧鬼瓦」)
市内の鬼瓦を見て歩くと、新しい発見が有ると同時に、多くの疑問も生まれて来ます。これからももっと調べて行きたいと思います。
箱森町を歩いていると、今でも〇〇瓦店という看板を見かけることが出来ます。瓦屋さんが多い所ですから立派な鬼瓦も多いと思いましたが、意外と新しくなった建物では瓦葺の家も少なくなっています。
皆川街道、現在の県道75号(栃木佐野線)沿い、泉川町との境界、箱森町の西の端に有る瓦屋さんの建物の屋根の上に大きな鬼面の鬼瓦が据えて有りました。大棟の西側端に口をギュッと結んだ「吽形」の鬼、そして反対側東側にはガッと口を開けた「阿形」の鬼の顔に成っています。
(阿形の鬼面) (吽形の鬼面)
この鬼瓦の有る建物は、幸栄瓦工業㈱さんです。道路沿いの塀の上にも瓦が載っていますが、そこに「おすまし顔の猫」の形の瓦?が置かれています。お洒落な感じがしました。
(箱森町の西の端、幸栄瓦工業㈱さん) (塀の上に猫の置物も瓦製)
鬼瓦にお目出度い七福神の内の、大国様と恵比寿様を付けたものも、栃木市内に幾つか見付けましたが、箱森町の中にも有りました、これまで気が付かなかったのですが、「とりせん」さんの近くの屋根の上を飾っています。ただ少し気に成った事が有ります。その前の屋根の端の棟と棟が合わさった場所についている丸い瓦「棟巴瓦」の端部についている文様が左右で異なっています。恵比寿様の前には「笹りんどう」の文様、大国様の前には「ミツウロコ」の文様が付いています。機会が有ったら訪ねてみたいですね。
(東側が釣竿を持った恵比須様) (西側が俵に乗った大国様)
同じく「とりせん」さんの近くで見る土蔵の屋根に据えられた鬼瓦、こちらは家紋が付けられているのでしょう、見難いですが「丸に揚羽蝶」の紋の様です。気に成ったのはその前の棟巴瓦に描かれた屋号紋なのでしょうか、「入り山形に漢数字の三、更にその下にカタカナのフ」、判じ絵では無いでしょうが、どのような意味が込められているのでしょうか。
もう一つ、こちらは鍋山街道沿いの瓦屋さんの屋根の上に見つけました。この形は屋根の形が切妻では無い寄棟屋根の場合に成ります。鬼瓦の中央部にはこちらも揚羽蝶の文様が見られます。
(棟巴瓦の判じ絵屋号紋?の意味が気に成ります)(良く見る鯉が描かれた東鬼台)
箱森町を歩いて見ると、敷地の広い家が多く、建屋が道から奥まった所に建っている為、鬼瓦の形や図案がどのようなものか確認出来ない場合が多く残念でした。
「栃木瓦」はその昔、「カイロ灰」や「野州麻」「下駄」などと共に、栃木の地場産業を支えて来ました。栃木の市街地を貫流する巴波川、その右岸、幸来橋近くのポケットパークの中に、「栃木瓦」を紹介する展示がされています。
(栃木瓦を紹介展示している「幸来橋」近くのポケットパーク) (大棟用鬼面付き鬼瓦)
(展示されている「菊水化粧鬼瓦」) (展示されている「ビン張り菊水化粧鬼瓦」)
市内の鬼瓦を見て歩くと、新しい発見が有ると同時に、多くの疑問も生まれて来ます。これからももっと調べて行きたいと思います。
2017-05-14 23:04
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0