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久しぶりに栃木市内の橋を巡ります [栃木市の河川と橋]

久しぶりに栃木市内の河川に架かる橋を、見て回りたいと思います。
今回巡るのは「三杉川」です。
「三杉川」は現在の大きくなった栃木市の西端、岩舟町小野寺を縦断する様に流れる河川で、その下流域は佐野市との境界を成しています。最終的には佐野市高山町と栃木市藤岡町都賀との境界付近で、渡良瀬川左岸に合流しています。
この「三杉川」の源流は、小野口町に有る「あさひヶ丘カントリークラブ」と、岩舟町小野寺に有る「桃里カントリー倶楽部」との間辺りの沢水を集めたもので、この川筋がかつては栃木市と岩舟町の境となっていました。
三杉川源流.jpg
<写真右の山が小野口町、左が小野寺で、三杉川はこの山合から流れ出ています。ガードレールの付いた道路は主要地方道栃木佐野線です。>

この三杉川が最初に潜る橋は、主要地方道栃木佐野線が通る橋で、その橋名はかつてが架橋場所境界線で有った事から、「境橋」と命名されています。合併前はこの橋の橋詰に「栃木市」「岩舟町」と記した道路案内標識が立てられていました。
1境橋.jpg1境橋銘板.jpg

橋を抜けたすぐ先で、左岸から小河川が合流しています。この水路は東方向に有る「廻峠」の南方、太平連山の最高峰「晃石山」北麓に有る、「エヴァンタイユゴルフクラブ」周辺の沢水を集めた「八幡沢」になります。読み方は「はちめざわ」と、国土地理院2万5千分の1の地形図に記されています。

三杉川はこの後道路から離れて行き、南側をほぼ平行に走る「東北自動車道」との間で、多少蛇行しながら西流していきます。

次の橋は「山中橋」で、県道から南に折れて、高速道路のアンダーへ向かう脇道(市道61006号線)に架かっています。
この橋の名前は、その地域の字名「山中」から命名されています。
2山中橋.jpg2山中橋橋名板1.jpg2山中橋橋名板2.jpg
「山中橋」を渡り、高速道路のアンダーを抜けた先の林道沿いに数軒の家屋が建っていますが、ここの住民の姓は全て「山中姓」となっています。

高速道路のアンダーの通路の脇に水路が有り、山中橋の直ぐ脇に落ちています。梅ヶ入沢に成ります。
梅ヶ入沢を遡って見ます。アンダーを抜けた先の細い道路(市道61006号線)を進んでいきます。
梅ヶ入沢1.jpg梅ヶ入沢2.jpg
<梅ヶ入沢からの水が流れるアンダー内の水路。写真手前で三杉川に落ちる。>

暫らく行くと沢に架けられた橋が現れました。ガードレール型の高欄に橋名板が付けられています。「竜胆郷橋」と有ります。
竜胆郷橋.jpg竜胆郷橋橋名板.jpg

この辺は竜胆(りんどう)の群生地でも有るのでしょうか、辺りに人気が無かったので、聞くことが出来ませんでした。橋の先に1軒人家が有りましたが、その先は「林道山中広戸線」と言う事で、広戸に抜けられるのでしょうが、今回はここで引き返し、三杉川に戻る事にします。

山中橋の下流85メートルの所に、高欄の無い単純桁橋が架かっています。「榊橋」です。この橋名も現地の字名を採って命名したものでしょう。橋長6メートル、幅員3メートル程の小さい橋です。
3榊橋.jpg
何の表示も無いので何時架けられたものかは不明です。そこで国土地理院発行の地形図の図暦をたどってみました。
国土地理院の2万5千分1の地形図で、三杉川上流域は「栃木」の区域に入り、一番古い物は昭和40年3月の発行になります。(それ以前にも発行された地図が有りますが、何故か画面の左半分が空白状態となっています。国土地理院の発行窓口にお聞きしたところ「はっきりした事はわからない」という回答でした。)
地形図を見ると現在の場所に橋の地図記号が描かれています。
ただ先に見た山中橋はまだなく、県道から山中橋に真っ直ぐ通っていた道路もまだ有りません。地形図には山中橋の袂で三杉川に合流している「梅ヶ入沢」の川筋は描かれ、沢の脇に建つ人家も出ており、その家に向かう道路は「榊橋」を渡り、三杉川の左岸沿いの道を「梅ヶ入沢」の合流部まで遡り、沢沿いの道で沢に向かって行くルートになります。言葉では説明が下手なので概略図を用意しました。
三杉川上流域概略図.jpg
①東北自動車道が開通したのは、1972年(昭和47年)11月13日の為、昭和40年発行の地図には当然描かれていません。
②山中橋の竣工時期は、1993年(平成5年)5月です。県道から山中橋へ向かう道路はその時期に開通したものと思われます。地形図に道路が現れたのは1997年(平成9年)5月発行の物からです。

ちなみに最初の「境橋」が竣功したのは、銘板から1992年3月ですが、これは新しく架け替えられた物で、昭和40年3月発行の地形図にも当該地点に橋の地図記号を見る事が出来ます。

今回は上流から3橋しか巡ることが出来ませんでした。次回も三杉川を下って行きます。
三杉川はこの後も主要地方道栃木佐野線と東北自動車道との間を西流して、「田代」にて東北自動車道の高架橋「田代橋」を潜って、東北自動車道の南側に流れを変えます。そこで市道61007号線が通る「谷津橋」を潜りますのでそこにコマを進めます。
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