SSブログ

出会いの場、二俣橋 [橋梁]

熊本県のほぼ中央部に位置する美里町には、日本で一番大きな石造り単一アーチ橋から、長さ幅共に2m足らずの石橋など、町内全域に多くの石橋が架けられています。その数は何んと30橋以上に成ります。
霊台橋.jpg
(江戸時代の石造り単一アーチ橋としては日本一大きな「霊台橋」。橋長:89.86m、橋幅:5.45m架橋は弘化4年(1847)です。)

岩清水橋.jpg
(霊台橋に向かう手前脇道に架けられていた「岩清水橋」。橋長・橋幅共2m足らずの小さい石橋)

そんな石橋の町「美里町」に、「恋人の聖地」に登録された「二俣橋」が有ります。
恋人の聖地・二俣橋.jpg
(2018年、第4回恋人の聖地、観光交流大賞を受賞した、「ハートができる石橋」の現地案内板)

ハートは何時でも見られるものではなく、アーチ橋に差し込む太陽の光の入射角の関係で、案内板に記載されている様に、11月から2月の、午前11時30分から12時頃と有り、天候との兼ね合いも有り、見る為には結構な努力が必要かもしれない。
ただ、チョッと気になるのが、その橋の名称。「二俣」ですが、恋人の二俣は良くないですよね。そこで、ここでは異なる観点からその意味を考えてみます。この橋が架かっている場所が、二つの川が合流する地点に成ります。二筋の川の流れがこの場所で落ち合うと言う状況から考えれば、橋の袂に設置された幸せの鐘の基礎に記された言葉に、納得出来ました。
     「川が、であい    道が、であい     人が、であう」
ここは全ての出会いの場所に成っているのです。

二俣橋.jpg
(二俣橋を下を流れる「釈迦院川」上流側に架かる「新年祢(しんとしね)橋」から撮影)

釈迦院川は二俣橋(二俣渡)の下を流れた直後、右岸に津留川が合流しています。そしてその津留川に架かる石橋が「第二二俣橋(二俣福良渡)」で、架橋時期はどちらも同じで文政年間です。更にその第二二俣橋の直ぐ上流部に、「第三二俣橋」が架かっています。

釈迦院川に架かる。橋長:28.0m 橋幅:3.3m 橋高:8.0m 文政12年(1829)架橋。
二俣橋(二俣渡).jpg
(二俣橋(二俣渡)を第二二俣橋(二俣福良渡)側から撮影、ハートはこのアングルから)

津留川に架かる。橋長:27.0m 橋幅:2.5m 橋高:8.0m 文政13年(1830)架橋。
二俣福良渡.jpg
(第二二俣橋(二俣福良渡)を、右手前から流れてくる釈迦院川下流側より撮影、

津留川の第二二俣橋の直ぐ上流側に架けられた現代橋。昭和2年3月に竣工しています。
第三二俣橋.jpg
(第三二俣橋、津留川の左岸橋詰より撮影)
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。