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呑龍様の縁日、近龍寺 [堂々巡り]

本日、栃木市万町に有ります浄土宗の寺院「三級山天光院近龍寺」にて呑龍様の縁日が開かれました。お寺の参道や境内は骨董市や露店が並び、地元町内会のお囃子が華やかに演じられていました。
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以前は本堂に向かって左手に山門の近くより「秋葉堂」「呑龍堂」「観音堂」の三つのお堂が並んでおりましたが、現在は「三佛堂」に新しく立て替えられております。
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(1978年6月に境内で行われた骨董市。後方中央が「呑龍堂」右が「観音堂」左が「秋葉堂」)

本日は呑龍様の縁日という事で、三佛堂が御開帳されており、お堂の内部を拝観することが出来ました。
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正面には阿弥陀如来とその脇侍である観音菩薩と勢至菩薩がお祀りされております。
又、以前は観音堂にお祀りされていた、下野三十三ヶ所札所巡りの第二十四番の聖観世音菩薩。そして、呑龍堂にお祀りされていたお地蔵様や呑龍上人像などが安置されております。
その他寺宝の数々が飾られておりました。世界各国から収集されたという仏教美術品に驚かされました。
近龍寺のいわれについては、山門脇に説明板が掲示されております。
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その説明板にもありますが、本堂裏手の墓地内には栃木市出身の文豪「山本有三」先生のお墓も有ります。
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山本有三先生の作品「路傍の石」の中の一節、担任の先生が「鉄橋ぶら下がり」をした吾一少年に対して諭します。「おまえはまだ子供だから、しかたがないと言えばしかたがないが、鉄橋にぶら下がるなんてことは、べつに勇ましいことでも、大胆なことでもないんだよ。そんなのは匹夫の勇というものだ。・・・・・・」
そして「人生は死ぬことじゃない。生きることだ。これからのものは、何よりも生きなくてはいけない。自分自身を生かさなくってはいけない。」
そして次に
     「たったひとりしかない自分を、
        たった一度しかない一生を、
          ほんとうに生かさなかったら、
      人間、生まれてきたかいがないじゃないか。」
という栃木市の市民で有れば誰もが知っている言葉が続きます。
市内の小学校はもとより、栃木駅前にも太平山公園内にも、この一節を刻んだ「文学碑」が建てられています。
尚、「路傍の石」の作品の中で、吾一少年がぶら下がったという鉄橋のモデルが、現在は野中町の市総合運動公園西側に、以前の栃木駅舎と共に保存されています。
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