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変貌する永野川 [栃木市の河川と橋]

私が生活している北関東は、ここの所梅雨の中休み状態で、蒸し暑い日が続いています。
一方、ニュースを見ると連日、西日本の各地で線状降水帯が発生して、洪水や土砂崩れ等で、多くの方が被害に遭われ、大変な生活を送っている様子を、伝えています。
でも、今こうして静かに生活を送っている私たちも、4年前の令和元年10月12日、台風19号による想像を絶するような被害で、栃木市の大半を濁流の中に落とし込んだ情景は、今も眼の奥に焼き付いて消える事は有りません。
現在、被害をもたらした、市内を流れる河川の改良復旧工事が、進められています。
今回は、いち早く工事が進んでいる「永野川」の状況の内、大平町北域の永野川の復旧の様子を、定点撮影の手法を使って、見ていきたいと思います。
以前の姿は、被災以前の永野川の風景を撮影した写真を、アルバムの中から選び出し、その写真と同じ場所にて、現在の状況を撮影、比較対比する感じで、変貌する永野川の様子を確認していきます。

上流側から見ていきたいと思います。先ずは大平町下皆川の「大平橋」の上流地点に設置されている、「永野川大平橋上水位観測所」の周辺を見てみます。
大平橋上流部の水位観測所付近1.jpg大平橋上流部の水位観測所付近2.jpg
以前の写真は、令和元年(2019)2月15日に撮影したもので、その年の10月12日に通過した台風19号により、上流の両毛線永野川鉄橋の右岸上流の堤防が決壊して、鉄橋も被害を受うけています。写真の永野川堤防の向こう側、下皆川地区の田んぼは、完全に濁流に飲み込まれ、下流のカインズモールからケーズ電機、更にその下流一帯に大きな被害をもたらしています。その時この水位観測所からは、どのような情報を発信していたのか。

次は、県道栃木藤岡線の「永久橋」の上流側の状況です。
永久橋上流域1.jpg永久橋上流域2.jpg
以前の写真は、上と同じ令和元年2月に撮影したもので、手前に写る高欄は「旧永久橋」の物です。上流側に見えるのが「大平橋」になります。

次は東武日光線巴波川鉄橋の下流部分です。下流側「川谷橋」の橋上から上流部分を撮影しています。
川谷橋上流域1.jpg川谷橋上流域2.jpg
以前の写真は、平成25年(2013)5月25日の撮影です。丁度今から10年前になります。
写真奥に、東武日光線の永野川鉄橋が見えます。

次は「川谷橋」の下流域の状況です。写真に写る橋は「川谷橋」になります。
川谷橋下流域1.jpg川谷橋下流域2.jpg
以前の写真の撮影日は、上の写真と同じ日平成25年5月25日です。

そして次の写真はその下流に有る「新西野田堰」周辺の様子です。
新西野田堰付近1.jpg新西野田堰付近2.jpg
以前の写真は、平成27年(2015)4月16日に撮影したものです。
堰の上流側堤防は綺麗になっています。堰から下流側は以前のままです。この堰の下流側に架かる「諏訪橋」は、増水の被害を受けて、橋中央部の桁が流されてしまい、現在橋の架け替えに向けて工事が始まっている所です。橋の架け替えは、令和7年2月3日完成の工事予定が掲示されていました。
この橋は、川の右岸近くの市立大平中学校に通学する生徒達が、朝夕利用していた橋ですから、1日も早い完成を待ち望んでいます。

次、「山下橋」下流域の状況です。この辺りは現在のところ、まだ工事が行われている様子は有りません。
山下橋下流域1.jpg山下橋下流域2.jpg
従来の写真は、平成25年(2013)10月17日撮影ですが、現在も同じような情景のままです。写真右側に写る小丘は、諏訪神社が祀られる「磯山(標高51m)」です。

次は、「町田橋」の上流域の状況です。
町田橋上流域1.jpg町田橋上流域2.jpg
従来写真は、平成25年(2013)5月25日撮影の物です。前方に写る橋が「町田橋」になります。この辺りは、すでに綺麗に工事が完了している様子です。

比較写真はここまでです。この橋の下流に「永豊橋」が有ります。その周辺まで両側の堤防は綺麗に出来上がっていました。更にその下流まで行こうと予定していましたが、まだ工事中の様で、堤防上の道は通行止めとなっていました。

その「永豊橋」の橋上から、下流側を眺めると永野川の河道が大きく狭まっている様子を見る事が出来ます。
永豊橋下流域1.jpg永豊橋下流域その先1.jpg
「永豊橋」の直ぐ下流部分は、改良工事が終わっていて、河道幅が広くなっていますが、その先のまだ工事が着手されていない部分は、河道が狭いままです。
その部分を拡大すると、以前の永野川の姿が残っています。
今、下流側の榎本堰の改良工事が進行中で、その堰が出来たら、その区域の河道部分の改修も進むと思われます。
今、目の前に改修前後の「永野川」の風景を、はっきりと同時に確認することが出来ました。

「永野川」の改良復旧工事は広範囲に渡っている為、まだ完全完成まで数年かかると思いますが、流域住民が安心して暮らせる日が、一日も早く来ることを、そして炎天下の中、工事に従事している方々の、健やかなることを、切に願っています。
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猫の友 メルティー

毎年この暑さの中で工事に携わってくださっている方々には
頭が下がります。感謝。。。
市のホームページにも、工事進捗詳細レポートが
あるといいのですが。
by 猫の友 メルティー (2023-07-06 10:46) 

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