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市内寺院堂々巡り(第九回)金井薬師堂 [堂々巡り]

栃木市街地から例幣使街道を北へ8kmほど行くと、西方町金井の道路左側に見落としそうな高さ3m程の案内用の石柱が建っています。「重要文化財薬師如来坐像」と彫られています。
案内に従って左折をして400m行くと、東武日光線の踏切が有り、渡ると50m先道路右手に薬師堂が見えてきます。
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道路に面して先ほどと同じく「重要文化財薬師如来坐像」と彫られた石柱が建っています。
奥に鉄筋コンクリート造りと思わせる堂宇。正面に鉄製の扉がいかめしい。
手前に鰐口が下がっているが、まるで金庫の様です。火災と盗難から文化財を守るためでしょう。
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案内板を見ると、本像は建治3年(1277)の作で、鎌倉時代の優れた鉄仏に属し、昭和27年7月29日国の重要文化財に指定をされたとの事。
実際に中のお像を見ることはかないませんですが、鉄で造られた仏様は意外と少ないようです。
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栃木市内を歩いていると、「こんな所に」と思う場所に色々な堂宇が建っています。
立派な寺院に付随したお堂も良いのですが、人知れず山懐や山中にまるで人の目に触れるのを避けるように建っているお堂を見つけた時は、まさに「えっ!こんな所に」と思います。
こうした堂宇の多くが老朽化で破損が進んでいます。多くの堂宇の管理は地元の自治会の皆さんの力に依っています。維持すること自体が大変な時代になっているのかもしれません。
最近よく寺院などの仏像などが盗難に遭ったと言うニュースを耳にします。
実際に今巡っているお堂でも盗難に遭ってしまったと言う話も聞きます。
「不審者は警察に通報します」といった掲示をしている堂宇も見かけます。
私がこうしてお堂を紹介しているのは、市内にもこんなところが有るんですよと知って欲しいからです。

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この写真は私が1968年に撮影をした時の金井の薬師堂です。


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