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栃木市西方町本城の長徳寺 [堂々巡り]

西方の道の駅から西の方角を望むと、低い山並みが北から南に連なっています。一番高いところが、城山(標高221.3m)です。西方道の駅の標高が約85mですから、比高は140m弱と言う所です。
城山の言葉通り、この山は中世の山城「西方城」の有った所です。
(住所も栃木市西方町本城です)
今でも山の中には土塁や空堀などの城の形跡が残っています。
この城山の東側の山麓に有るのが「補陀山 長徳寺」、曹洞宗の寺院です。
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同じく、この山城の東南に当たる山麓に有る「実相禅寺」の末寺となっています。
創建は776年で、ご本尊は阿弥陀如来です。
中興開基は西方藩初代藩主の藤田信吉(永禄二年~元和二年)との事です。

このお寺に行く為には、城山の東側を山裾に沿って南北に走る東北自動車道の下を潜り抜け、山際に入らなければなりません。長徳寺は現在「西方城址」への登り口になっていますので、お寺の前には「西方城址」を訪れる人達の為の駐車場が整備されています。(ただ途中の道路が狭くて分かり難いのですが。)

お寺の入口に「西方城(鶴ヶ岡城)城郭図」と言う大きな案内板が有ります。
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今回は城址には行かず真直ぐお寺に向かいます。
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正面山の中腹に堂宇が見えます。石段を登って行くと、落ち着いた感じの観音堂が有ります。東向き三間四面で銅板吹きのお堂。正面に鰐口が二つ下がっています。
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お堂に向かって左側の欄間に大きな絵馬が懸っています。幅367cm高さ160cmです。
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画面一面に多くの馬の絵が克明に描かれております。残念ながら下半分以上が、風雨にさらされた為に絵が消えてしまっています。馬市を描いたものか画面にいくつもの村名が書かれています。
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「亀和田邨」「和久井邨」「「峯邨」「下宿邨」「半田邨」「金井邨」などの文字が読み取れる。上部に「奉納」の二文字その中間部に「馬商連中」と有ります。
しかし、何時ごろ奉納されたものか、誰が奉納したものなのかは確認できませんでした。

境内には他にも小さな堂宇が二つありました。その一つには「子育地蔵尊」です。
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