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ホタル祭りへ [祭]

この間の週末は、ホタルを見に出かけました。
栃木市内でも、岩舟町と都賀町にてホタル祭りが開催されていました。
私は混む所が苦手なので、祭りの前日に出かけて行きました。場所は都賀町大柿の逆川流域、旧国道293号線に架かる「逆川橋」。時間は夜の8時、すっかり辺りは暗くなっていました。近くの道路脇に数台の車が駐車しています。私と同じように祭の日を前に、ホタルを見に来た人達です。私も近くの駐車場に車を停めて、川沿いの道に行きます。
殆んど真っ暗で光が見えません。ジッと川面の方に目を凝らしていると、ポッと小さな光が目に入って来ました。ホタルがいました。小さな光が点滅しています。すると別の所からもポッ・・・・ポッと点滅しています。
その光がスーッと移動を始めました。暗闇の中を小さな光が浮き上がります。ホタルが飛んでいるのです。宙を舞う小さな光の動きを目で追い続けました。それでも、その光は多く群れる事は有りません。
今では家の近くでホタルを見る事は出来ませんが、子供の頃はよく飛んでいました。ホタルを捕まえて来ては、部屋に蚊帳を吊って飛ばして遊んだ記憶がよみがえります。
昔は巴波川でも、ホタルの群れがいたる所で見られたと言います。巴波川のずーっと下流、小山市上泉に蛍橋と名付けられた橋が架かっています。蛍橋は、旧部屋街道が巴波川を渡る場所に架かっています。私の若い頃は、オートバイに乗って、沼和田町から大平町の上高島や下高島を抜けて、藤岡町の部屋や新波方面に行くときは、必ずこの橋を渡ったものです。旧国道50号線(現在は県道36号線)を過ぎると直ぐに、この蛍橋の西詰に出ます。この辺は「本澤河岸」が有った所で、蛍橋も以前は「本澤橋」と言っていたようです。それが、この界隈に蛍が沢山飛ぶようになって賑わったので、木橋からコンクリート橋に架け替えた時に、「蛍橋」と変更したと云われます。今も橋の西詰には昔と変わらぬ土蔵造りの有る商店が有ります。
蛍橋1.jpg
(蛍橋の東詰より。川向うに建つ青木商店が以前の面影を残してくれます)
現在の橋は昭和九年に架け替えられたもので、すでに80年以上経っています。ドッシリとした感じの有る高欄ですが、一部親柱は破損して無くなっています。
江戸時代後期から昭和の初期まで蛍の名所として栄えた蛍橋界隈も、河川の大改修や農薬散布等によってすっかり蛍も飛ばなくなってしまったのでした。
現在は上流側に「新蛍橋」が、新しく通った県道153号線(南小林栃木線)に架橋され、私も殆んど旧道の蛍橋は通行しなくなりました。
新蛍橋1.jpg蛍橋2.jpg
(新蛍橋の親柱)    (新蛍橋の上から下流の蛍橋を望む。この巴波川の川面にかっては・・・)
結局、私は蛍の写真を何とか撮りたいと、土曜・日曜とホタル祭り会場に出かけましたが、今度は大勢の人が押し掛けていて、蛍より見物する人間の方が多く、ホタルもびっくりして影を潜めている様でした。
私の写真テクニックでは、ホタルのほのかな光を撮影する事は不可能でした。
ホタルの光.jpg
(暗闇にかすかにホタルの輝跡が)
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