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勝鬨橋を歩いて渡る [橋梁]

昨年、九州旅行をいた際、関門海峡を望むホテルに宿泊をしました。
部屋の窓から、海峡を行き来する船や、関門橋が見え、眼下には門司港の観光スポットのひとつ、「ブルーウィングもじ」が有ります。
ブルーウイングもじ.jpgブルーウイングもじ銘板.jpg
(ホテルの窓越しに撮影、奥に関門橋、手前の青色の支柱が立つ橋が、「ブルーウィングもじ」です。親柱に取り付けられた「ブルーウィングもじ」のプレート)

関門海峡日本遺産協議会発行の観光パンフレットに、<全長約108m、全国で最大級の歩行者専用はね橋です。1日に6回、音楽に合わせて橋が上がります。橋が跳ね上がって閉じたのち、1番目に手をつないで橋を渡ったカップルは一生結ばれると言われ、「恋人の整地」に選定されました。>と紹介されています。
「ブルーウィングもじ」は、平成5年(1993)10月に架橋。中央付近から左右に橋桁が跳ね上がります。親橋は長さ約24mでワイヤーウインチ式、小橋は長さ約14mで油圧シリンダー式、約60度まで跳ね上がると言います。残念ながら私は日程の関係で、この橋の開閉を見る事は出来ませんでした。
夜のブルーウイングもじ.jpg
(関門海峡の夜景、奥に「関門橋」のケーブルの存在を知らせる照明が暗闇に弧を描いて点灯しています。足元の「ブルーウィングもじ」の支柱が、ライトアップされ綺麗なブルーを見せてます。)

こうした可動式の橋は、日本各地に跳ね上がり式や回転式等色々ありますが、その代表的な物は、隅田川に架かる「勝鬨橋」だと思います。残念ながら道路の通行量等諸般の理由により、昭和45年11月29日を最後に開閉が中止されています。
平成19年(2007)6月18日、国の重要文化財に指定されています。

勝鬨橋全景.jpg
(現在の「勝鬨橋」、隅田川の最下流に架かる「築地大橋」から、上流側「勝鬨橋」を撮影。橋の後方に多くの高層ビルが並んでいます。)

1990年7月隅田川舟下り.jpg
(平成2年(1990)7月、家族で隅田川の船下りをしたときに撮影した「勝鬨橋」です。約30年前ですが、まだまだ高層ビルは少ない感じです。)

昭和45年(1970)前後、私は年に1、2回当時晴海ふ頭に有った東京国際見本市会場に行っていました。
そこでは、「東京モーターショー」や「エレクトロニクスショー」「省力機器展」等が開催されていて、東京駅丸の内側から、会場までの無料シャトルバスが運行されていて、それを利用して行き来していました。
1晴海国際見本市会場.jpg2晴海国際見本市会場.jpg
そんな当時、昭和48年(1973)9月初めて晴海通りを歩き、勝鬨橋を渡って晴海の見本市会場に向いました。
その時撮った写真が有ります。
勝鬨橋(昭和48年9月)2.jpg勝鬨橋(昭和48年9月)1.jpg
上の写真2枚目は。勝鬨橋の上から下流側に向って撮影したものです。写真左奥の高層ビルは「国際貿易センタービル」で、他に高い建物は有りません。右端に霞んで写るのが「東京タワー」です。
現在は、車道と歩道の間を区切る遮蔽物が設置されていますが、この写真ではまだ何もありません。

最近、約50年ぶりに「勝鬨橋」を渡ってきました。今回撮影した写真と同じ場所では有りませんが、比較して下さい。
勝鬨橋(令和4年12月)2.jpg勝鬨橋(令和4年12月)1.jpg
(2枚目の写真は「勝鬨橋」の上から上流側を撮影、中央奥に「中央大橋」(斜張橋)の主塔が見えます。車道と歩道を区切る遮蔽柵が設置されています。)

高欄の飾り1.jpg高欄の飾り2.jpg
(上の写真は、歩道と車道を遮蔽する柵に施された、勝鬨橋の開閉をデザインした飾り絵)

昔の写真と良く比較すると街灯の形も変わっています。現在の方が重厚そうです。

勝鬨橋の右岸橋詰に、「かちどき 橋の資料館」が有ります。無料で見学する事が出来ます。
かちどき橋の資料館.jpg

資料館では、100分の1スケールの「勝鬨橋」の模型が展示されていて、手前の押しボタンを押すと、解説と同時に模型の勝鬨橋が開閉し、開いた後その下を船が通過する様子が再現されます。
全開の勝鬨橋.jpg閉じた勝鬨橋.jpg

その他、「勝鬨橋」の橋梁構造や機械設備、電気設備等の写真パネルの展示や、映像コーナーでは橋建設の歴史や開閉の仕組みが分かりやすく説明する映像を視聴できます。
資料館内の様子.jpg
(資料館内の様子。勝鬨橋の開閉を担っていた「直流発電機」が、当時のまゝ保存・展示されています。)

資料館を見学して、橋の名前の由来や、建設目的、河道橋にした理由等を知ることが出来ました。
勝鬨橋、左岸下流側より.jpg
(勝鬨橋を左岸下流側より撮影)
外の隅田川に架かる橋とともに、夜はライトアップされている様なので、今度機会が有ったら見に行きたいと思います。

<参考資料>
・「北九州市・下関市 日本遺産」観光パンフレット 発行:関門海峡日本遺産協議会
・「かちどき 橋の資料館」 パンフレット 発行:東京都建設局道路管理部/(公財)東京都道路整備保全公社



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