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慈覚大師円仁の史跡、獨鈷水御堂 [堂々巡り]

岩舟町には慈覚大師円仁の史跡が多く存在しています。
今回は小野寺の山奥に有る獨鈷水御堂を紹介いたします。
私が訪れたのは、昨年(2014)の4月13日です。丁度岩舟町が栃木市と合併をした直ぐ後のことです。
栃木から佐野方面へ出かける時、皆川から小野寺を通って行くので、県道75号線の道路沿いに大きく「史跡 世界の偉人 慈覚大師円仁 獨鈷水御堂」と案内板が有るのは気に留めていましたが、まだ行ったことは有りませんでした。
小野寺東部.jpg
(独鈷水御堂略図。★記号の場所)
慈覚大師円仁が9歳から15歳まで修行をしたと言う小野寺の大慈寺から栃木方向へ3km行くと道路右手にこの案内板が見えてきます。ここから3.8kmと有ります。案内板の手前を右折直ぐに東北自動車道の下を潜ります。
小野寺羽田0.jpg小野寺羽田1.jpg
栃木市岩舟町小野寺の羽田の公民館が道の左側に見えてきます、その隣に堂宇らしき建物、これは真性院(廃寺)跡でしょう。石仏や宝篋印塔が立っています。
真性院0.jpg小野寺羽田2.jpg
(小野寺羽田の真性院跡)
その前を抜け、東の方向へ山間の道を進むと広戸の集落となり、自動車通行止めの看板が建っています。そこで少し手前の橋の横に広場が有ったのでそこに車を駐車して、歩いて御堂への道を進みます。
小野寺広戸0.jpg独鈷水御堂0.jpg
4月の中旬という事で周りの山々には、新緑の淡い緑の葉が太陽を受けて光を放っています。山桜のピンクも混じりさわやかな青空をバックに春色が溢れてました。
小野寺羽田5.jpg小野寺羽田4.jpg
歩いて約400mで目的の御堂に着きます。途中の道の脇に大きな上が平らになった石が有り、案内板「腰掛石」と有り、ここに慈覚大師円仁が座禅を組み、村民たちの幸運と無病を祈り、更に国家安泰を祈願した尊い岩である。と記しています。
独鈷水御堂1.jpg
(小野寺七石のひとつ「腰掛石」)
又、獨鈷水御堂も最近整備されています。
独鈷水御堂2.jpg独鈷水御堂3.jpg
境内には坂東三十三ヶ所第九番札、天台宗別院、都幾山慈光寺(埼玉県比企郡ときがわ町)より「多羅葉樹」が奉納されて植樹されております。
独鈷水御堂4.jpg
(慈覚大師円仁お手植えと伝えられる多羅葉樹の末裔木)
「多羅葉(タラヨウ)」を調べると、日本では葉の裏側に経文を書いたり、葉をあぶって占いに使用したりしたため、その多くは寺社に植樹されている、と有りました。
この獨鈷水御堂の場所は、太平連山の「馬不入山(うまいらずさん)」標高345.3mの北麓、三杉川の支流となる羽田川の源流になります。
昨年私が訪れた4月中旬ごろは、時期的に一番良かったのではと思っています。

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