慈覚大師円仁の母の墓、実相院跡

昨日に続いて、岩舟町に有る慈覚大師円仁関係の跡を訪れたいと思います。

（実相院跡所在略図。　★記号の場所）
所在地は栃木市岩舟町上岡と言い、大慈寺からは県道７５号線を佐野方向に進みます。北関東自動車道を潜る手前の信号の有る交差点を左折して、県道２８２号線を進みます。東北自動車道の下を潜り最初の交差点を右折し真直ぐ南に伸びる道路を７００ｍ程行くと、左に曲がる細い道に入ります。
目の前に三杉川に架かる小さな橋を渡ります。橋詰に石碑が建っています。正面に大きく「上岡橋竣工記念碑」と刻まれています。ここが目的地岩舟町上岡になります。

（三杉川に架かる上岡橋上より下流方向）　　（橋詰に建つ上岡橋竣工記念碑）
この橋より２００ｍ程行くと道路脇に「慈覚大師御母公の墓」と記した道案内が建てられています。左折して細い脇道に入ると３０ｍ程で青緑色の屋根の堂宇が建っています。
この堂宇は平成二十三年（２０１１）の１２月に建設されました。それまで墓標は野ざらしの状態で、石に刻まれた文字も判別しにくいなど風化が進んでいました。

堂宇には墓標や供養塔の他、新たに「聖観世音菩薩立像」や灯篭を納め、慈覚大師円仁系図等の説明板の掲示もされて勉強になりました。
昨年（２０１４）の４月２日にお参りした時は丁度堂宇傍らの桜の花が満開になっていました。