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渡良瀬川支流谷田川の風景 [自然の恵み]

明治17年発行の「埼玉県武蔵国北埼玉郡麦倉村」ほ地図が有ります。
この地図埼玉県と有りますが、地図の上部半分以上は群馬県(上野国)邑楽郡が占めています。
この地域はもともと、利根川と渡良瀬川との合流域に当たり、関東平野の中央部の為勾配の少ない平坦な地形になっています。その為この地域を流れる河川は水の流れに任せて蛇行を繰り返しています。その結果台風などで大雨が降ると、必ず洪水の被害に見舞われていました。
地図を眺めると、旧河川跡の蛇行の様子が読み取れます「古利根川」です。地図の中央付近に「合ノ川」と記した川が見えます。現在は「谷田川」となっていますが、この川を「従古河町至館林町道」(現在は国道354号線)が渡る所に橋が架けられています。「合の川橋」です。
合ノ川橋0.jpg合ノ川橋1.jpg
橋の北東側の土手の中ほどに石仏が雑草にまみれて建っています。
足を踏み入れる事が出来ませんでしたが、近くに説明板が有りました。
「地蔵尊・阿弥陀如来坐像」で、寛文十一年(1671)に建てられたものだそうです。ここには「間ノ川渡(あいのかわのわたし)」があり、「ジゾウノワタシ」と呼ばれていました。と、記されています。
合ノ川橋2.jpg合ノ川橋3.jpg
下流側には現在東武日光線の鉄橋が架かってます。又、上流側左岸の堤防上の道を少し進むと、今ではこの辺では殆んど見られなくなった素朴な歩行者用の沈下橋が架かっています。「通り前橋」と言う橋のようです。かなり老朽化していて現在は通行禁止の看板が立っています。
合ノ川橋4.jpg通前橋0.jpg
周辺は私が子供の頃に目にしていた川辺の風景が広がっています。この川の流れの様に、ここでは時間もゆっくりと流れているように感じました。
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