SSブログ

栃木市の水門 [栃木市の河川と橋]

「栃木市の川と言えば?」と、問われれば多くの市民は迷う事無く「巴波川」と答えるでしょう。
でも、もしかしたらこれは栃木市街地に住む人達の考えかも知れない。寺尾地区の人にとっては、永野川がより身近な川なのであろう。栃木市の東寄りの人達ならば、思川が有る。小野寺地区ならば、三杉川。藤岡町では渡良瀬川なのかも知れない。
今回はそんな身近な河川、生活の場としての川を我々の先祖がどのようにコントロールして、利用してきたか、市内各所に有る水門樋門を通して見てみたい。
まずは先のブログにても紹介した「九十九曲り用水」関係、この用水は巴波川から水を分水して大平町牛久・川連・土与方面の農業用水として利用。その為幾つも水門を置き分水をしている。
九十九曲り水門1.jpg
(栃木市境町と片柳町二丁目の境に位置する水門)
九十九曲り水門0.jpg
(栃木市境町の西の端に有る水門、水門の先は片柳町三丁目となる。)
九十九曲り水門2.jpg
(栃木市片柳町三丁目と大平町川連の境に位置する水門)
次は大宮地区を流れる「赤渕川」です。この川は大宮北小の南西部に有る丸沼長瀞が源流と思われる。その下流に赤渕沼があり、沼の流出部に水門が設けられている。
水門0.jpg
赤渕川はここから南流して、樋ノ口町を抜け、小山市に流れていく。
次は都賀町上新田の桑原用水の樋門です。桑原用水は安政二年(1855)壬生藩士桑原雄介により開墾に着工、文久二年(1862)竣工した農業用水路です。近くに水神社がまつられています。
桑原用水樋門0.jpg桑原用水樋門1.jpg
次は都賀町木の南の端に有る荒川第2溜池です。東側を荒川が流れています。
荒川用水ため池樋門.jpg
もっとも大規模な樋門と思えるのは、藤岡町藤岡の蓮花川が渡良瀬川に合流する地点に設けられた樋門です。
蓮花川水門.jpg
最後は大平町の東部の水田を潤す杣井木川にも置けられた水門です。大平町土与付近の湧水や、上流の九十九曲りの残水が流れ込んでいると思われる。榎本の先で小山市下泉・押切を流れ、永野川に落ちている。
杣井木川稼働堰.jpg2013年5月25日杣井木川流入部1.jpg
(杣井木川排水機場。手前を流れるのは永野川)
こうして、我々の先祖が知恵と労力とをつぎ込んで圃場整備、耕地改良を積み重ねて、耕作面積を広げ、農業用水を確保して、収穫量を上げて来た事を知る事が出来ました。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0