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栃木市岩舟町新里の龍鏡禅寺 [堂々巡り]

今回は、栃木市岩舟町新里の龍鏡禅寺を訪れます。
龍鏡禅寺も場所を説明するのは結構難しいです。岩舟町新里は、JR両毛線岩舟駅の北側、岩船山の南麓を東西に走る道路を西に向かって進むと、大平町西山田のぶどう団地を抜ける下都賀西部広域農道の下を抜けます。その先の集落が新里の中心部で、道路は狭く曲がりくねっていますが、道なりに進むと、道路の左側に岩舟新里郵便局が有ります。その先80m程で右側に「龍鏡禅寺」と記した門柱が有り、その奥に山門が見えます。が、車で来た場合は手前に右に入る道が有るので、右折して100m程進むと、左側に龍鏡禅寺の東側の入口が有るので、そこを入ると駐車場になります。
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南側の山門から入って参拝します。山門前は昔両側に参拝者相手のお店が有ったような感じですが、今はみんなシャッターが下りています。
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山門には山号の「東應山」と大書した扁額が掲げられています。山門は黒塗りで、禅寺らしい趣が有ります。
山門を潜ると、左側に東向き二間四面瓦葺のお堂が建っています。
龍鏡寺8.jpg
お堂の手前に石仏が数基並んでいます。舟形光背に六臂青面金剛像、延宝八庚申年(1680)の建立。又、その横にがっしりした自然石の正面に大きく「庚申」の文字を刻んだ、庚申塔など重厚感が有ります。
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境内を先に進むと右側に、真新しい鐘楼が有ります。今年(2015年)3月20日に落慶したばかりの立派な鐘楼です。私が前回訪問した時は、鐘楼は無く基礎部分の石積だけが残った状態でした。
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本堂に向かいます。間口七間奥行六間、向拝付瓦葺入母屋造り、高欄の付いた立派な本堂です。
龍鏡寺1.jpg龍鏡寺2.jpg
参拝を済ませました。正面の引き戸が20cmほど開かれていて、参拝者が奥の仏様を見られるよう心づかいがされています。
龍鏡寺3.jpg
正式には「東應山 龍鏡禅寺」と号して、臨済宗建長寺派の寺院です。お寺の由来を田代善吉著の「栃木縣史」によると、≪当寺は後伏見天皇正安年中(1299~1301)の創立にして、鎌倉建長寺前住持賜妙慈弘済国師一山寧大和尚を開山とす、或は曰ふ、後二條天皇の嘉元年中(1303~1305)に僧一山寧国師の創建せし所なりと云う、いずれにしても五年ほどの差なれば建立したる年代は略察せらる≫と有ります。≪後三十四世樞峯要東堂和尚の示寂せし以来二十余年間専住の住職欠員たりし為堂宇久しく荒廃せり、元亀二年(1571)の頃、佐野宗綱これを再興せしか、≫その後、≪明治三十四年法類寺院及び壇徒の盡力により、或は信徒の浄財を以って改築を企画し、明治三十四年四月十六日竣工、寺堂の面目を一変した。≫と記されております。尚、現在の本堂は平成になってから再建をされたものと思われます。境内の横に「龍鏡寺本堂再建寄進者芳名」を刻した石碑が建てられています。「平成四年四月吉日」と記されています。まさに由緒ある寺院です。
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