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永野川上流域を目指す [栃木市の河川と橋]

昨日、永野川の上流、鹿沼市の百川渓谷へ行って来ました。
永野川上流には、これまで2回行っています。最初は41年前(1974年)の夏、当時バスの終点でもあった上永野の与州までオートバイを飛ばしました。2回目は1977年11月に百川渓谷で友人たちとバーべキューを楽しみました。その後は忙しくてなかなか行く機会が有りませんでした。
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(40年前の上永野の風景)
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今回、思い切って出かけましたが、殆んど40年ぶりとなりました。
最近は下永野から大越路トンネルを抜けて、粕尾から足尾や粟野・南摩方面に行く事が、多くなっていました。
栃木市の河川流域を歩き、そこに架けられた橋梁を見て、名前や架橋時期を見たりするのが、私の一つの趣味なのですが、これまでは栃木市内優先だったので、永野川に付いても星野町の鹿沼市との境界近くに有る、「星野橋」より下流側は何度となく足を運んでいましたが、市内の河川・橋梁とも概ね回った所で、永野川の上流域にも行きたい気持ちが、次第に大きくなっていました。
栃木市から鹿沼市に入って直ぐ道路左手に、永野御嶽山入口に架かる「倉本橋」から順に遡って、永野川に架かる橋をカメラに収めて行きます。
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(鹿沼市下永野に入ると直ぐ左手に有る「倉本橋」)(橋の西詰に建つ「永野御嶽山入口の碑)
県道199号線(上永野下永野線)を上流に行くにつれて川幅は狭くなり、山間の木立の中に架かる橋の高欄には苔生して、それが又味わいが増しています。
ここまで、「学校橋」「寺坂橋」「田中橋」「釜形橋」「久保田橋」「石倉橋」「山口橋」を見る事が出来ました。

上永野の中ほど、道路の左側に立派な門扉が有ります。私が40年前に行った時に撮った写真が有ります。そこには「槃澗學寮」となっています。
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(元「槃澗學寮」の門扉)               (裏手に架かる「宇田橋」の親柱)
現在は周辺に「東洋学園大学私有地」の立札が見えます。
此処は「宇田梅林」とも呼ばれていました。
明治四年(1871年)、東洋学園創立者・宇田尚氏の父、宇田廉平氏が薩長藩閥の政治闘争に敗れて新政府から下野し、槃澗書屋と名付けて隠棲した住まいがほぼ当時のまま残っています。(東洋学園大学史料室の記事より引用させて頂きました。)
永野川はこの「槃澗學寮」の所で東側から北側に回り込んでいます。丁度その角に橋が架かっていますが、橋名は「宇田橋」となっていました。
その後も永野川は左右に蛇行を繰り返し、それに伴い県道も川を渡ったり沿ったりしています。この間「馬橋」「平なめ橋」「関根橋」「竜の沢橋」を数えました。
この後県道は山に突き当たり、左右に分かれます。永野川も同様にここで左右に分流しています。ここの地名は「落合」と地形図には記載されています。突き当りの山肌には神社が祀られています。
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(上永野落合、突き当りに「尾出山神社」、手前の永野川に架かる「落合橋」)
「尾出山神社」です。尾出山はこの地から北北西方向、永野川の源流にそびえる最高峰、標高933.1mになります。永野川はこの「尾出山」と東側の「谷倉山」標高747.4mの間を流れ落ち、落合の北側から神社の前において、西側からの沢と合わさっています。
更に永野川の上流を目指して川を遡って行きます。道路は一段と狭くなり、道路上に落石が散らばっています。運が悪ければパンクの可能性も有ります。対向車が有ればパニックになります。
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(永野川の名前が見える最上流の橋、「寺沢橋」)
心細くなってきました。橋が見えても車を道路脇に寄せて停車させるスペースが有りません。少し広くなった所停め、走って橋名確認です。すでに永野川の名前ではなくなり、「百川」のプレートに変わっています。
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「百川渓谷」に入ってきました。橋名は「第五號橋梁」「第六号橋」「第八号橋」を確認。
永野川上流域18.jpg永野川上流域19.jpg永野川上流域20.jpg
既に車のナビ画面では道路は無くなり、山の中を彷徨する有様です。この道路は行き止まりなので他に抜けられない為殆んど対向車は有りません。以前来たときはトンネルも有ったのですが、まだそこまで行き着かないのか。ふと足元を見ると、ジーンズ上を虫が這っています。山ヒルです。あわてて車を停め外に出て、払いのけました。最近山ヒルが多いとは聞いていましたが、これ以上危険を感じたので、ここでやむなく引き返すことにしました。
永野川上流域16.jpg永野川上流域15.jpg
残念ですが断念です、涼しくなったら再挑戦したいと思います。
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