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真岡市街地の行屋川沿いを歩く [歩く]

今日は、小雨が降る天候で、ジッとしていると少し肌寒さを感じる陽気でした。傘を差して歩くのは少し面倒くさいのですが、暑い最中に歩くより負担が少ないので、以前より歩いて見たいと思っていた、真岡市の行屋川沿いを歩く事にしました。
車は市民会館の駐車場に置かして頂き、まずは近くの国登録有形文化財「久保講堂」を見る事にしました。久保講堂前庭に「久保講堂移築記念の碑」と、分厚い本を開いた形の碑のページの表面に刻まれています。
久保講堂1.jpg久保講堂2.jpg
碑文には≪この講堂は昭和十三年五月 久保六平翁が八十歳を記念し 当時の真岡尋常高等小学校に 四万八千円の巨費を投じて建築し 寄贈されたものであります。 設計は米国の著名な建築家フランクロイド・ライト博士の高弟 遠藤新博士でありました。機能的な建築は永続する というライト博士の言葉とおり この講堂は 久保講堂 と称され 真岡のみならず 芳賀地方の教育文化の殿堂として その役割を果たし 幾多の歴史を刻んでまいりました。その間 体育館の新築により 取り壊しの運命に直面したこともありましたが 学術的にも また 芸術文化施設としても 高い利用価値を有する貴重な建造物でありますので この講堂を愛する多くの市民の願いもこめて ここに移築保存するものであります。  昭和六十一年六月 真岡市長 菊池恒三郎≫と記されていました。
次に、行屋川沿いを歩く事にします。
行屋川は真岡市の中央をほぼ北から南に貫流する「五行川」に、市内田町にて右岸より合流する小河川です。市民会館から少し西に歩くと、五行川に架かる「長瀬橋」の東橋詰に出ます。橋を渡った南西部に真岡市役所の建物が見えます。この橋から川沿いを流れに沿って500メートル程行くと、「田町橋」に出ます。
長瀬橋1.jpg田町橋1.jpg
橋を渡って直ぐ川沿いの道を左に折れると100メートル程で五行川と行屋川との合流点に突き当たります。道はここで右に直角に折れ、こんどは行屋川に沿って遡る事になります。
五行・行屋川合流点1.jpg行屋川最下流域.jpg
又100メートル程歩くと「行屋新橋」と名付けられた橋の北詰に出ました。市街地中央を東西に走る県道47号線の行屋川に架かる橋の名前は「行屋橋」となっていますので、当然名前の通りこちらの橋は比較的新しく架橋されたものと思われます。この「行屋新橋」直ぐ上流側に「女体橋」が有り、昭和20年代には「行屋新橋」はまだ架橋されていません。上流の「女体橋」と言う名前は、この橋の南西橋詰に祀られている、「熊野女体神社」から命名されたものと想像されます。
行屋新橋1.jpg女体橋1.jpg
「行屋川」の川筋は現在1300メートル程で、上流は現在暗渠化されて住宅街を抜けている様です。県道46号線が渡る行屋川の橋は高欄も親柱も無い鉄パイプの柵が設けられている程度ですが、行屋川はこの地点より暗渠から抜けて、地表に川筋を現します。ここから300メートル程西に流れ、般若寺の北西部にて向きを90度南に変えて、真岡城址の東側を先ほどの女体橋まで来て、五行川に落ちています。その位置関係で見ると正に真岡城の堀の役目を果たしていたのか、川の護岸の石積みを見ても城壁の様です。
川護岸の石積1.jpg川沿いの遊歩道1.jpg
女体橋の直ぐ又上流部に「常盤橋」が有ります。この橋の架かる道を西に400メートル程行った所が、蒸気機関車が動態保存されてる真岡鉄道の「真岡駅」になります。
ここは行屋川に沿って歩きます。常盤橋から250メートル遡ると朱色に塗った欄干、親柱の上に擬宝珠を備えた「施無畏橋」の前に出ます。橋の西詰正面に立派な山門が建っています。山門の横に建つ案内板に依ると、ここは梵音山真岡院海潮寺(ぼんおんざんしんこういんかいちょうじ)」と称する曹洞宗の寺院で、御本尊は十一面観音との説明が記されています。屋根瓦には大谷石が用いられている特色のある山門に成るそうです。
施無畏橋1.jpg鯉料理店1.jpg
鯉料理の看板の有る料亭の脇を抜け100メートル程で、メイン通り県道47号に架かる「行屋橋」の前に出ます。
行屋橋1.jpg行屋橋2.jpg
この「行屋橋」の北西側には「城山公園」が有り。橋詰には「高札場」も復元建てられていました。
行屋川右岸沿いの「行屋川水辺公園」の中の道を川に沿って北へ進みます。緑の桜の木の中を200メートル行くと「城山橋」が有ります。橋の高欄には桜の花が描かれています。今度は桜の時期に訪れてみたいと思います。
城山橋1.jpg城山橋2.jpg
近くの幼稚園からでしょうか、元気の良い子供達の声が聞こえてきます。行屋川は大きく右に折れます。緑色一色の木々の中に、黄土色に塗られた「静風橋」が現れました。周りの緑との対比が快い色合いです。
橋の上流にめずらしい川の風景が有りました。行屋川右岸から合流してきた水の流れを、行屋川に直接落とさず、高速道路合流点の進入路の様な区割りを設けて川の水を制御しています。行屋川の静的な流れに対して、合流してきた水は激しく波立ち、その対比も面白いです。
静風橋1.jpg静風橋2.jpg
1.5キロメートル弱の行屋川沿いのウォーキングでしたが、川沿いの遊歩道も整備され、又歩いて見たい場所でした。


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