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うずま公園と瀬戸河原公園を渡す巴波川の「公園橋」 [栃木市の河川と橋]

栃木市街地の中央を流れる巴波川に、公園内の橋としては立派過ぎると思える橋が架けられています。
公園橋1.jpg
(回遊型双子橋の「公園橋」)
橋名はシンプルに「公園橋」です。巴波川の左岸(室町側)の「うずま公園」と、右岸(境町側)の「瀬戸河原公園」との間に架けられています。

うずま公園.jpg
(「うずま公園」東側入口、子供の遊具の左奥に「公園橋」が有ります)
栃木市のホームページによると「うずま公園」は、≪市の中心部、栃木都市計画瀬戸河原公園の東側に位置した、南北70メートル、東西45メートル、面積2,608㎡の広さが有り、芝生広場・噴水池・時計塔・トイレ・水飲み・ベンチ・ブランコ・滑り台・砂場を備え、市民の慰楽と健康の増進に利用されている。≫
公園が造られているこの場所は、北から流れて来た巴波川の流れが、ひらがなの「し」の字の形の様に、大きく蛇行した内側に当たります。明治11年11月新政府の、「郡区編成法」が施行され、都賀郡が上都賀郡・下都賀郡に分けられ、下都賀郡役所の庁舎が栃木町のこの地に、明治16年10月建築されています。
その後、昭和46年2月18日、下都賀郡役所のあと栃木県庁下都賀庁舎として使用していたものを、神田町に移転した事で、跡地の南側を室町駐車場とし、昭和52年11月4日北側部分を、「うずま公園」として整備開園していました。
1966年4月室町付近の巴波川.jpg2015年4月室町付近の巴波川.jpg
(1966年4月撮影、現在の室町駐車場に建っていた、栃木県庁下都賀庁舎)
うずま公園の南隣り、室町駐車場中央部の木立の下に、1基石碑が建っています。
室町駐車場.jpg助西山謙之の遺跡碑.jpg
(室町駐車場の中央部に有る、「幕末志士西山謙之助の遺跡」と刻された石碑)
石碑には、幕末志士西山謙之助の遺跡」と刻されています。碑陰は背後の木が邪魔して確認できません。石碑の脇に説明の立札が建っています。最近は石碑を雨露から守る屋根が設けられました。今もまだ石碑を守っている方が居られると思うと、感激します。

「瀬戸河原公園」については、栃木市ホームページの情報によると、≪市街地のほぼ中央を流れる巴波川の一部河川敷を利用したもので、公園の三方は巴波川に囲まれている。昭和63年度から平成2年度にかけて、自治省のふるさとづくり特別対策事業として、うずま公園と合わせて再整備が行われました。芝生広場・トイレ・水飲み・四阿・ベンチ・文学碑・滝型噴水・滑り台・スプリング遊具・砂場・のぼり棒・雲梯が有り、広さは「うずま公園」よりは狭く、1,505㎡となっています。≫
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(「瀬戸河原公園」西側入口、右奥が「うずま公園」に渡る「公園橋」)
「瀬戸河原公園」の方が早く設置されましたが、何時かは確認できませんでした。ただ公園西側の富士見町側から公園に渡る為の橋が架けられたのは、昭和42年8月頃、長さ9メートル、幅2メートルのコンクリート橋で、橋の中央部に踊り場を設けたモダンな橋でした。この橋が架けられる前は、南側の境町側からしか公園には行けず不便だったようです。この以前の橋は再整備の際に、現在の「瀬戸河原橋」に架け替えられました。
1980年瀬戸ヶ原橋.jpg瀬戸河原橋.jpg
(1980年撮影の前の「瀬戸河原橋」と幅が広くなった現在の橋)

文章での説明では、ロケーションが上手く説明できないので、公園橋周辺の様子を概略図にしました。
うずま公園概略図2.jpg
(「公園橋」と「瀬戸河原公園」「うずま公園」周辺の概略図)
巴波川の流れと二つの公園と周辺の架橋状態が分かり易くなったかと思います。

昭和52年11月に「うずま公園」が出来た時に、巴波川右岸(西側)の「瀬戸河原公園」との連結を計る為、最初の「公園橋」が架けられましたが、歩きや自転車で渡る程度の橋でした。
1980年頃公園橋.jpg公園橋6.jpg
(1980年撮影の最初の「公園橋」と、現在の「公園橋」)
平成3年2月25日に再整備された「うずま・瀬戸河原公園」の完成を祝う地元自治会主催の祝賀会が、約150人の参加者にて行われました。新しく整備された公園の中心となるのは、回遊型双子橋の立派な「公園橋」です。うずま公園側には水辺に降りられる親水護岸を設け、瀬戸河原公園側には百八燈流しをレリーフした滝型噴水を設けています。
公園橋3.jpg公園橋2.jpg
(下流側公園橋から「瀬戸河原公園」側の百八燈流しのレリーフ)

先日、うずま公園を訪れた時は、この公園橋の親水護岸が「舟のりば」となっていて、大勢の団体観光客の方が、舟による巴波川観光を楽しんでいました。通常は上流側「塚田歴史伝説館」の長い黒塀と土蔵群の脇の巴波川で運航されていますが、昨年9月の洪水の影響で流入した土砂と、最近の水不足の影響で水位が十分に確保できない為、うずま公園周辺に変更されている様です。その時々の川の水位の様子を見て、運航場所を変えて営業している様です。船頭さんの唄う声が、公園の中に流れています。
巴波川上流側.jpg
(「公園橋」の上より、巴波川の上流側を望む。奥に見えるのは「巴波川橋」です)
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(百八燈流しのレリーフを説明する船頭さん)

公園内には栃木市内の多くの場所で目にする、山本有三先生の文学碑や、元栃木市長の「金子益太郎翁顕彰之碑」も見る事が出来ます。
公園橋4.jpg金子益太郎翁顕彰碑.jpg
(公園橋西側中央部に設置された山本有三文学碑)(金子益太郎元市長の顕彰碑)
天気の良い日には、御近所の老人達が集い、お話を楽しんだりベンチに座って休んでいる姿が有ります。公園の遊具で遊ぶ子供達の姿を見る事が出来ないのは、少し寂しい気がしました。
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