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3県境、三歩で散歩 [歩く]

今日は、最近話題になっている、三歩で3つの県を巡れる、栃木県と群馬県と埼玉県の3県の県境が一ヶ所に交わると言う場所に行ってきました。
場所は栃木県栃木市藤岡町下宮と群馬県邑楽郡板倉町間田そして、埼玉県加須市小野袋の三つの地区が接する「点」に成ります。
栃木県の南の端に広がる、渡良瀬遊水地の南の縁に沿って走る、県道9号(佐野古河道)脇の「道の駅きたかわべ」の駐車場に車を停めると、徒歩約5分で目的の三県境に到着しました。
近くに三県境を示す案内板や臨時駐車場も整備されていました。
三県境2.jpg三県境1.jpg
三県境は田畑の中を流れる細い水路の交点に有りました。
三県境3.jpg
近くに建てられた説明板によると、≪日本には40ヶ所以上の3県境が有りますが、平地にあるここは大変貴重な存在と言われています。≫と記されていました。
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又、別の説明板によると、元々この地点は「旧渡良瀬川」と「旧谷田川」との合流点で、河川の流れの中央に位置していた所の様で、≪明治43(1910)年から着手された河川改修工事で廃川となり、その後谷中湖造成工事により発生した土砂で埋め立てられ、耕作地に整備され現在に至≫という事で、県境は以前のままで残り、現在の形の三県境と成ったのでした。
三県境18.jpg
現在、県境と成る細い水路が交わる中心に建つコンクリート製の四角柱の上面に、三県境の交点を記した金属製の円盤が埋め込まれています。
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円形の金属プレート中心の「+」の下に「三県境界」、円周上に「栃木県栃木市」「埼玉県加須市」「群馬県板倉町」と境界に接する自治体名称、更に位置情報として、「北緯36度12分27秒」「東経139度39分50秒」の経緯が刻されています。
三県境7.jpg
さっそく水路を跨いで、栃木県からまず埼玉県へ、そして次の一歩で群馬県に渡り、三歩目で栃木の地に戻って、「三歩で三県の地を」無事に回って来ました。
帰りは渡良瀬遊水地の整備により飛地状態となってしまった、栃木市藤岡町下宮の周囲をグルリと回って来ました。
三県境8.jpg三県境9.jpg
(藤岡町下宮に残る農家の庭先には、春を告げる梅の花が咲いていました)
帰りに「道の駅きたかわべ」に建つ「北川辺スポーツ遊学館」の屋上に有る展望台に昇り、広大な渡良瀬遊水地とその先に望む関東の山々の姿を楽しみました。
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(北川辺スポーツ遊学館、屋上から渡良瀬遊水地を見る事が出来る)
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(雪をかぶる群馬県境の白根山)      (日光連山の山々)
三県境13.jpg三県境14.jpg
(太平山から晃石山の山並み)       (筑波山の手前の煙突が野木町の煉瓦窯)
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(茨城県古河市中心のビル群、手前谷中湖) (写真中央奥の田畑部分に三県境が有る)
「道の駅きたかわべ」にて新鮮な野菜や特製カレーパンなどを買って帰りました。

家に帰ってから早速地図帳を開き、日本全国の三県境を確認してみました。その結果44か所が確認出来ました。栃木県には今回見て来た場所を含めて4ヶ所有ります。栃木県に隣接する県は「福島」茨城」「埼玉」「群馬」の4県ですから当然それぞれの県の境界線が交わるのは4ヶ所出来て当然です。
栃木県白地図3.jpg
A点は今回見て来た「埼玉・群馬」との境界点。
B点は「埼玉・茨城」との境界点ですが、ここは現在「渡良瀬川」の流れの中に有ります。栃木県の所在地は栃木市藤岡町内野に成ります。
C点は「福島・群馬」との境界点に成りますが、ここは「黒岩山」と言う標高2163メートルの山頂から北に約230メートルの山の尾根に成ります。栃木県の所在地は日光市川俣です。
D点は「福島・茨城」との境界点ですが、「八溝山」標高1022メートルの山頂から西北西方向に約850メートル尾根を下った山中(標高約885メートル)に成ります。栃木県の所在地は大田原市南方です。

三県境が一番多く有る県は「長野県」です。長野県に隣接する県は、「新潟」「群馬」「埼玉」「山梨」「静岡」「愛知」「岐阜」「富山」の8県ですから、その境界点も8点に成ります。この内7点が標高1000メートルを超える山頂近くに成ります。
①「新潟・群馬」との境界点は、「白砂山」標高2140メートルの山頂付近。
②「群馬・埼玉」との境界点は、「三国山」標高1834メートルの山頂付近。
③「埼玉・山梨」との境界点は、「甲武信ヶ岳」標高2475メートルの山頂付近。
④「山梨・静岡」との境界点は、「三峰岳」標高2999メートルの山頂付近。
⑤「愛知・岐阜」との境界点は、「三国山」標高1162メートルの山頂付近。
⑥「岐阜・富山」との境界点は、「三俣蓮華岳」標高2841メートルの山頂付近。
⑦「富山・新潟」との境界点は、「白馬岳」標高2932メートルの北900メートル付近の「三国境」標高2751メートル付近です。
残りの一ヶ所は「静岡・愛知」との境界点ですが、この地点だけは山頂部では無く、天竜川の流れの中に位置しています。
どの地点も容易には行く事は出来ない場所です。

今回確認してみると多くの三県境の地点では、「三」の文字が良く使われています。栃木県「B」の三県境近くの渡良瀬川に架けられた橋の名称も「三国橋」と成っています。
この三県境、調べてみると他にも面白い事が幾つも出て来そうです。又地図を眺めて楽しみたいと思います。
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