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箱森町内を流れる館野川(栃木市)について [栃木市の河川と橋]

私の家の脇を流れる清水川に「中乃橋」と称する小さなコンクリート橋が架かっています。現在の橋は昭和5年6月の架設と、その親柱に刻されております。この「中乃橋」の直ぐ上流側右岸部に合流する水路が有ります。この水路が「館野川」に成ります。
清水川中の橋.jpg中乃橋親柱.jpg
(清水川に架かる「中乃橋」、右手の水路が「館野川」の落ち口)(中乃橋の親柱)

「館野川」の川幅は「清水川」と同じようで、見た目で2メートル程で、現在はどちらもコンクリート製の水路と成っています。特に「館野川」の下流部はその流れがクランク状に成っていて、水路の脇の道も狭かった為、時々自動車が脱輪するトラブルが起こっていた為、現在は暗渠化され水路の上も車が通行できるように改修されました。
暗渠化された館野川下流域.jpg
(「く」の字に見えるのは暗渠化された館野川)
中流域もここ数年でコンクリート製の水路に改修されています。
館野川中流域.jpg
(コンクリート製の水路に改修された、館野川の中流域)
館野川改修前.jpg館野川改修後.jpg
(改修前の館野川、2014年1月撮影)     (改修後の館野川、2015年2月撮影)
ただ上流域はまだ未改修で夏のこの時期は雑草が生い茂る昔のままの川の姿を留めています。それもあと数年中には全てコンクリート製の水路に変わるものと思われます。
館野川と環状線下流域.jpg
(栃木環状線下流部の館野川、夏草が生い茂る。2017年7月撮影)
元々この「館野川」の水源は、箱森町の北西部、現在の「セレモニーフラワーホールつかさ」さんの付近に有った、「大沼」の出水でした。明治17年発行の「迅速測図・栃木」の地形図には、その大沼がハッキリと描かれ、そこから流れ出した水の流れが一筋確認する事が出来ます。現在も迅速測図に描かれた川の流れに相当する水路の面影を確認することが出来ます。それが現在の「館野川」と呼ばれるもので、その名前の由来は大沼から流れ出た水が、西から南そして東方向へと大きくカーブを描いて流れるその内側となる地名が「舘野」と言う字名で有ったことから、その地名を採って「館野川」と呼ばれるようになったものと思われます。
フラワーホール南側の水路.jpg標高50m地点.jpg
(「セレモニーフラワーホールつかさ」さん南側の水路)(近くに見る段差は標高50メートル地点)
現在、大沼は埋め立てられて当時の姿を留めていません。今、館野川の一番西側には大雨の際に一時的に雨水を蓄える貯水池が設けられています。
館野川上流域の貯水池.jpg
(館野川の一番西側の地点に設けられた貯水池。フェンスで囲まれています。)
この貯水池から清水川への合流点までの流路延長は約480メートルと短く、箱森町内の一部を流れるだけの川で、昭和40年3月に発行された地形図からは、その流路も記されなくなってしまいました。

ここ数年前からここ舘野の西方で、大規模な宅地開発が進められ、沢山の真新しい家が建てられて来ています。館野の貯水池脇の道路を西に進むとその住宅地に通じています。
箱森町の西部も大きく変わり始めてます。
箱森町西部住宅開発.jpg

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