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サザンカが開花しました [草花]

秋も深まり、暦の上では冬、でもこの所20℃を越える陽気で、季節が狂ったよう。
それでも我家の庭はナツツバキの枯れ葉が落ち、殺風景になっていましたが、
サザンカの赤い花が青空をバックに開花しました。
サザンカ1.jpg

蕾も沢山付けていますからこれから少し我家の庭も華やかさを取り戻しそうです。
サザンカ2.jpg
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嘉右衛門橋  巴波川に架かる現在一番古い橋 [栃木市の橋梁]

「嘉右衛門橋」・・・名前からして古そうな橋ですが、現在の橋は昭和2年(1927年)に架けられました。
嘉右衛門橋全景.jpg
これは、今現在「巴波川」に架けられている橋の中では、一番古い物です。橋が架かっている場所は、巴波川右岸の錦町と左岸の嘉右衛門町及び泉町との境界部で、巴波川左岸橋詰には国登録有形文化財の天海家住宅が有ります。
天海家住宅店舗.jpg
その為私が子供の頃はこの橋を「天海橋」と呼んでいました。また上流側には同じく国登録有形文化財の岡田家住宅翁島別邸が有ります。
岡田家住宅翁島別邸.jpg
丁度この嘉右衛門橋の東側一帯は「栃木市嘉右衛門町重要伝統的建造物群保存地区」と成っており、地区の中央部を南北に日光例幣使街道が通り、道路の両側には江戸後期から明治・大正昭和初期にかけて、多くの土蔵や石蔵が残っています。
そのような周辺環境も有り、この嘉右衛門橋でも時々映画の撮影が行われてきました。
大分前のことに成りますが、私がいつもの様に近くをウォーキングをしていた時、映画の撮影現場に出会ったことが有りました。翁島の裏道から嘉右衛門橋に出ようとした時です。橋の上を黒色の古いタイプの乗用車2台が走り抜けていきました。どんな映画を撮影していたのか、その場を直ぐ離れてしまったので分かりませんでした。

嘉右衛門橋が出てくる作品の一つに、テレビ静岡制作の「タレよりも君を愛す。」が私の印象に強く残っています。たまたま私がテレビを見ていた時に放送されたもので、最初のシーンに画面一杯この「嘉右衛門橋」が出てきました。主演は高橋克美さんで、他に浅田美代子さん、長澤まさみさん、柄本佑さんらがキャストとして名を連ねています。内容は浜松市の老舗うなぎ店の家族を中心に描いたホームドラマで、栃木市内のうなぎ屋さん「赤間屋」さんや近くの松本床屋さんスナックしいの実さんなどが撮影に協力しています。テレビ画面に見慣れた風景が映ると妙に興奮した事を思い出します。
嘉右衛門橋上流側から.jpg
(テレビドラマ「タレよりも君を愛す」の冒頭のシーンで、嘉右衛門橋が映し出されます。橋の中程高欄越しに主演の高橋克美さんが佇んでいます。次の瞬間橋の欄干に足を掛けて川に身を投げようと、それを慌てて止めに入った人物がミッキーカーチスさん扮する浜松の老舗うなぎ店の主人・・・・ここからドラマが展開していきます。)

栃木市内の映画・ドラマなどの撮影実績は、「とちぎフィルム応援団」のホームページを見ると、平成14年以降の実績を確認することが出来ます。
そこで撮影場所に「嘉右衛門橋」と表記されているものを見ますと、映画が3作品、ドラマが7作品有りました。上記の「誰(タレ)よりも君を愛す」も、平成24年2月撮影として載っております。
外には、NHKドラマ10「昭和元禄落語心中」や、フジテレビ開局50周年記念ドラマ「黒部の太陽」等が。映画では、「今夜ロマンス劇場で」の撮影で綾瀬はるかさん、坂口健太郎さんがこの嘉右衛門橋付近で撮影をされています。

映画「FLOWERS」は現在活躍している6人の女優さんが、昭和初期から平成へと三世代の親子姉妹の生き様を描いていますが、いつの時代にこの嘉右衛門橋が登場するのか非常に興味が有りましたが、以外にも広末涼子さんが登場する平成のシーンに1カット1分足らずの映像でした。
ただ驚いたことに、雪景色の嘉右衛門橋が画面一杯に現れてきます。これはたまたまロケの日に雪景色になったものでしょう。意図しても栃木市内で降雪を期待するのは至難の業ですから。
嘉右衛門橋雪景色.jpg

チョッと変わった所では、ちびまるこちゃんもこの橋を渡っています。
フジテレビの「世にも奇妙な物語・20周年スペシャル・春」の中で、西田敏行さん主演のドラマ「まる子に会える町」で、栃木市内のあちこちで撮影が行われました。会社を解雇され消沈して見知らぬ街の中を歩き回り、そして橋を渡る西田さん扮する「楠本一郎」の元へ、、アニメのちびまるこちゃんが、彼が公園に忘れてきた封筒を手渡すために追いかけてきたのです。そして一緒にまる子ちゃんの家に・・・。
もちろん映画の設定ではこの町は「ちびまる子ちゃん」の街、静岡県の清水ということに。

話は元に戻りますが、私がロケ現場に遭遇した時の映画は、何んという作品だったのか、その時耳にした僅かな情報を基に、「とちぎフィルム応援団」の実績一覧の中から発見しました。その映画作品は「不撓不屈」というタイトルです。
鹿沼市出身の実在の税理士「飯塚毅」の実際に有った話で、彼が考案した「別段賞与」という節税処理を、「脱税だ」とする国税庁との見解の相違から裁判闘争となった。それを、作家の高杉良さんが「不撓不屈」と題して小説に書きあげています。
この映画の中で「嘉右衛門橋」でのシーンが3度有ります。
映画は冒頭ドイツロケで始まりますが、日本での最初の部分と中間部と終盤と言う、ストーリーの節目節目に嘉右衛門橋が出てきます。
私が出くわした撮影現場はその最初の部分で、嘉右衛門橋を2台の黒い車が渡って来る所だと分かりました。
主役の飯塚敦役は俳優の滝田栄さん、その奥さん役に松坂慶子さん。
嘉右衛門橋は映画の設定では「天神橋」と成っており、嘉右衛門橋の銘板は黒塗り処理されていました。
エンドロールの中でロケーション協力として、「栃木市例幣使街道を考える会」や「岡田記念館」「キシノクリーニング」・「味噌田楽油伝」「栃木病院」などの知った名前が確認出来ました。

こうして多くの映画やドラマのロケ地となっている「嘉右衛門橋」。ただ冒頭に記した通りこの橋、昭和2年の架橋ですから、すでに93年が経っています。
栃木市では、平成25年度に「橋梁長寿命化修繕計画」を策定して、橋梁の定期点検を実施、損傷の状況を把握しつつ必要に応じて補強補修を実施してきています。
このブログでも2016年4月12日に「栃木市内の橋が蘇っています」のタイトルで、補修が完了した「巴波川橋」や「常盤橋」「新井橋」などを話題に致しました。
「嘉右衛門橋」も当然修繕計画の対象となっています。現在は「幸来橋」や「開運橋」の様に、新しい橋に架け替える事は無いと思いますので、現在の姿を留めて補強される日も近いと思います。
橋の寿命点検1.jpg
嘉右衛門橋は架橋から93年が経っていてます。橋の中央部に橋脚が有る2径間の鋼桁橋です。

橋の寿命点検2.jpg
橋床側面部分に、コンクリート部が欠落して中の鉄筋が露出している部分が、定期点検でマーキングされています。これらも補修されていくものと思われます。



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