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太平山(おおひらさん)の名前について

自分ではまだまだ元気だと思っているのですが、最近「加齢」が原因と言われる病気に、罹りはじめています。目は加齢黄斑変性に、この9月中旬ごろからは、帯状疱疹に罹り一ヶ月以上もその痛みに耐えて来ています。最近大分痛みも和らいで来ましたが、自然と体を動かす事を避ける生活に成っています。
先日開催された「第6回栃木市ウォーキング大会」についても、第1回から毎年参加して来ましたが、今年は参加を見合わせました。
今は、図書館で借りて来た本を読んだり、インターネットで国土地理院の地図を見たりして、過ごしています。

今回はそんな生活の中で、最近気に成っている「太平山」(おおひらさん)の名前に付いて、少し調べてみました。
太平山遠望.jpg
(栃木市街地の西に聳える「太平山」、栃木市役所駐車ビルからの遠望)

「太平山」(おおひらさん)は、栃木市民であれば、その呼び方を間違える事は無いでしょうが、漢字で「太平山」と書いて「おおひらさん」と読むのは、全国的にも我が栃木市だけでした。
栃木市図書館にて、「日本山名辞典・改訂版」(2011年8月10日・三省堂発行)を見ると、「太平山」と付いた山名は次の4種類が有る様です。
   ①たいへいざん・・・・・・・・・6座(秋田県3・山形県1・東京都1・島根県1)
   ②たいへいやま・・・・・・・・・1座(秋田県)
   ③おおひらさん・・・・・・・・・・1座(栃木県)
   ④おおへらやま・・・・・・・・・・1座(福岡県)
全体としても「太」の漢字を当てているのは上記の9座だけに成ります。
それに対して「大」の漢字を使う「大平山」は90座も有り、呼び方も次のように8種類も有ります。
   ①おおひらやま・・・・・・・・・・59座
   ②たいへいざん・・・・・・・・・・12座
   ③おおだいらやま・・・・・・・・・・9座
   ④おおひらさん・・・・・・・・・・・・5座
   ⑤おおびらさん・・・・・・・・・・・・2座
   ⑥おおだいらさん・・・・・・・・・・1座
   ⑦だいひらやま・・・・・・・・・・・・1座
   ⑧たいへいやま・・・・・・・・・・・・1座
この中で栃木県内に有るのは、栃木市の「おおひらさん(太平山)」と、日光市の「たいへいざん(大平山)」そして、芳賀郡の中央部、益子町と茂木町の境にある「おおひらさん(大平山)」の3座です。
ただ、芳賀郡に有る「おおひらさん」は国土地理院の地形図では「芳賀富士」と記されています。所在地は益子町大平と成っていますから、「大平山」とも呼ばれますが、標高272mの山ですがその姿が富士山に似ている事から「芳賀富士」の名前で呼ばれる事が一般的なのでしょう。
日光市の「たいへいざん」は他に「おおひらやま」とも呼ばれる、中禅寺湖の南方にある標高1960mの山で、その南麓には渡良瀬川の源流の一つ松木川が流れています。

栃木市の「おおひらさん(太平山)」の山上東側には、「太平山神社(おおひらさんじんじゃ)」が鎮座していますが、「太平山」と名付けたのは「山名」か「神社名」か、どちらが先か少し調べてみましたが分りませんでした。
太平山神社3.jpg太平山神社1.jpg
(表参道中間点に建つ「隨神門」の神額)        (太平山神社・社殿)
太平山神社2.jpg太平山神社4.jpg
(表参道、あじさい坂先の青銅製鳥居神額)(社殿前三光台下に建つ青銅製鳥居神額)
「太平山神社」もかつては、色々と別の名前も有った様ですが。

話しは変わりますが、私の母校「栃木西中学校」の校歌は、この「太平山」から歌い始めます。
栃西中正門.jpg栃西中校歌.jpg
(栃木市立栃木西中学校正門より)                (栃西中校歌の1番歌詞)

≪おおひらやまにみはるかす ゆたけきひろの さかえあり・・・・・・≫
「おおひらさん」では無く、「おおひらやま」と歌います。なつかしい。


栃木市の山「太平山」は「大」では無く「太」の「おおひらさん」です、色々読み方書き方有りますが、間違い無いようにしましょう。


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