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彼岸花が咲きました [草花]

今、田圃の畔や小川の土手には彼岸花が咲いています。
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道端には栗のイガが転がっています。

明日は9月23日秋分の日です。
我家の菩提寺、白旗山勝泉院では、彼岸中日に大施餓鬼会が行われて、例年境内にはお塔婆を受けに大勢の檀家の人達が集まりますが、新型コロナの感染対策の為、昨年に続き今年も、名前の順に3回に分けて行われます。
私の所は2回目、正午12時頃に来るよう事前案内が届きました。

お彼岸が過ぎれば、本格的な秋に入ります。
新型コロナの感染者数も、ここ数日、目に見えて減少してきています。
出来ればこのまま終息をしてくれればと願います。そして色付く紅葉を見に出かけられたら・・・・と。

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庭の花 [草花]

9月も10日を過ぎ、ここのところズッと不安定な陽気で、雨の日で肌寒い日が続いていたと思ったら突然30℃越えの暑い日と成ったりで、体調を崩しそうです。
我家の庭も、暑さや長雨でズット手入れをしてこなかったので、雑草が伸び放題で、今日は思い切って除草作業に専念し、ごみ袋4袋に詰め込みました。
塀際の草むらを刈り始めると、カエルやトカゲ、カマキリ等々が慌てて逃げ出す。3センチほどの赤ちゃんトカゲがブロック塀によじ登り、こちらの様子を窺う。
トカゲの家族の巣が有るのか、そこを刈るのは止めた。

少しさっぱりしたところで、今咲いている花を撮影しました。
花の知識は全くなく、自然に芽を出して来た物ばかり、毎年この時期に成ると、お約束した様に花を咲かせます。今は便利です、名前の分からない花は、携帯電話付属のカメラで花を写すとその花の名前を教えてくれるのですから。

濡れ縁の脇に咲く、ケイトウやシュウメイギクは雨戸の開け閉めに少し邪魔に感じますが、刈らずに残しました。
ケイトウの花1.jpgケイトウの花2.jpg

シュウメイギク1.jpgシュウメイギク2.jpg

シュウメイギクはまだ咲き始め、まだ蕾が沢山有りこれから色違いも咲き始めるか。
玄関の門扉横に、細く長い茎の先に線香花火の様に小さな白い花を咲かせる、韮の花。
韮の花1.jpg韮の花2.jpg

可憐な白い花を付けるタマスダレ。
タマスダレ1.jpg

これから秋が深まって行くと、又どんな花が咲きだすのか、季節はどんどん変わって行きます。
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福岡県八女市の星野川に架けられた「ひふみよ橋」 [橋梁]

今回巡る橋は、「ひふみよ橋」と称されている、福岡県八女市の星野川に架かる石橋です。
名前の通り、1(ひい)、2(ふう)、3(みい)、4(よお)の4本の橋をまとめた名称で、それぞれの橋には上流側から、「洗玉(せんぎょく)橋」、「寄口(よりぐち)橋」、「大瀬(だいぜ)橋」、「宮ヶ原(みやがはる)橋」という、橋名を持っています。
それでは何故「ひ・ふ・み・よ・橋」と称されるのか、「ひふみよ」はそれぞれの石橋の持っているアーチの数を表しています。即ち一番上流側に架かる「洗玉橋」は<単一式アーチ橋>、次の「寄口橋」は<二連式アーチ橋>、三番目の「大瀬橋」は<三連式アーチ橋>、そして一番下流に架かる「宮ヶ原橋」は<四連アーチ橋>に成っているので、この4本の石橋を総称して、「ひ・ふ・み・よ・橋」と呼ばれています。

八女市は福岡県の南端、南側は熊本県、東側は大分県と県境を成しています。
「ひ・ふ・み・よ・橋」が架かる星野川は、有明海に流れ込む「矢部川」の支流で、八女市の東の端、大分県との県境を成す山中(星野村)の沢水を源にしています。「ひ・ふ・み・よ・橋」が架けられている所は、星野川の下流域に有り、上陽町の北川内、上横山、下横山そして一番下流に架かる「宮ヶ原橋」が長野で、矢部川の合流点から5kmほど遡った地点に成ります。

それでは、「ひ・ふ・み・よ・橋」を上流側から順に巡って行きます。
まず最初は単一式アーチ型の「洗玉橋」です。
現在は直ぐ上流側に昭和36年(1961)3月に新しい鋼桁橋が架けられています。
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洗玉橋親柱の架橋年月示.jpg洗玉橋親柱の橋名表示.jpg

洗玉橋全景2.jpg

石造りの立派な高欄を持った、単一式アーチ型の石橋です。
擬宝珠を模った石の親柱に、橋名「洗玉橋」や架橋河川名「星野川」、そして架橋年月日「明治26年(1893)5月3日竣功」等が刻まれています。
右岸橋詰に平成7年11月21日上陽町教育委員会により、「上陽町指定文化財」として、橋の概要と架橋に至るエピソード等を記した石碑が設置されています。それによりますと石工棟梁は、橋本勘五郎と有ります。この人物は、熊本県の国指定重要文化財「通潤橋」架設時に副頭を務め、明治政府に呼ばれ、東京初の眼鏡橋である「神田筋違い眼鏡橋」などを架設しています。

「洗玉橋」の大きさは、橋長:32.5メートル、幅員:5.0メートル、径間:22.5メートルと記されています。

次の橋は、二連式アーチ型の「寄口橋」です。
現在は、上流の「洗玉橋」との中間に新しく「上名橋」が架けられ、「桜トンネル」とともに県道70号線のバイパス道で、旧道に架かる石橋「寄口橋」の負担軽減が図られています。

「寄口橋」に行った日は天候がよく暑い盛りでしたので、橋の下の川で水遊びする人が大勢来ていました。
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寄口橋竣工表示1.jpg寄口橋竣工表示2.jpg

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高欄の端に竣工年を記したプレートが埋め込まれていますが、橋の右岸側と左岸側で異なった日付けが記されています。
大正9年(1920)7月竣工と有るのは、元々この橋本体が架橋されたもので、もう一方の、昭和45年(1970)2月竣功と有るのは、交通量の増加に伴い橋の両側を拡幅して歩道を設けた時の日付けに成ります。
「寄口橋」の大きさは、橋長:42.0メートル、幅員:4.0メートル、径間:16.5メートルと記されています。

3番目の橋は。三連式アーチ型の「大瀬橋」です。
大瀬橋全景.jpg

大瀬橋製造年月表示板.jpg大瀬橋橋名板.jpg

大瀬橋全景2.jpg

昭和50年(1975年)3月、石橋「大瀬橋」の下流側にピッタリとつけた形で桁橋が架けられ交通量の増加に対応した様です。アーチの間から増設した橋の橋脚が覗いています。
石橋の架橋年は、大正6年(1917)と伝えられています。洗玉橋を架けた橋本勘五郎の弟子「萩本卯作」や「川口竹次郎」などが建築に関わった大工や石工の名前が、アーチの頂上真ん中付近に刻銘されているそうですが、確認出来ませんでした。

「大瀬橋」の大きさは、橋長:45.5メートル、径間:12.0メートル、幅員データは確認できませんでした。
理由が分かりませんが橋詰に建てられた案内板の表示が剥がされていました。

最後、4番目は、四連アーチ型の「宮ヶ原橋」です。
宮ヶ原橋全景.jpg

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宮ヶ原橋災害復旧記念碑.jpg

宮ヶ原公園橋.jpg宮ヶ原公園橋橋名板.jpg宮ヶ原公園橋竣工年.jpg

上流から下流に来るにしたがって、川の幅が広くなっていくので、それに伴いそこに架けられる橋の長さも次第に長くなるのは当然でしょう。そこで橋のアーチの数が増えて行くのも必然の結果なのかもしれませんね。
この4番目の「宮ヶ原橋」の情報ですが、現地には何も掲示されてはいませんでした。
国土地理院地図(電子国土Web)を確認すると、橋の右岸近くに記念碑の地図記号が記されていますが、現地には違う場所に成りますが、「災害復旧事業 竣工記念碑 平成24年7月九州北部豪雨」が建てられていましたが、恐らくこれとは違う石碑が以前は建っていたのです。
私の蔵書「眼鏡橋」工学博士太田静六著にこう記されています。
<福岡県下には石造りアーチ橋が比較的に少なく、それも全部1連アーチ橋ばかりなのに、星野川にだけ2連・3連・4連アーチ橋が全部揃うのは面白いが、このような例は九州全体でも珍しい。上陽町の人も1連・2連・3連と各一つずつ揃うのに興味を抱いたと見えて、上記3橋を一括して一二三(ヒフミ)橋と呼んでいる。4連アーチ橋の宮ヶ原橋を抜かしたのは、厳密にはこの橋が上陽町でなく八女市に入るからであろう。代表して宮ヶ原橋を写真118にだしておくが、これは下流側から見た全景である。橋の左端に大きな記念碑が立ち、大正11年4月に竣工したことや、請負人は隣接する黒木町の豊嶋虎二郎であることなどが記されている。>この本が発行されたのが昭和55年ですから、事情が現在と少し異なっています。上陽町は現在は合併して八女市になっています。ただかつてあった大きな記念碑は現在無くなっています。おそらく平成24年の豪雨災害かなんらかで、流されてしまったのか、又はその復旧事業で、星野川の右岸側に、分水路の様な新しい河道が作られた折に撤去されたものか。(抜粋文中に有った「写真118」は著作権の関係で転載出来ませんが、確かに写真の左隅に大きな石碑が写っています。八女市ホームページ「上陽の石橋 ひふみよ橋」に掲載されている「宮ヶ原橋」の写真の橋の左端に石碑らしき物が写っています。もしも実際の石碑が今も保管されているのでしたら、現地に設置して頂きたいと願います。)
現在「宮ヶ原橋」の右岸側の河道に、新しい桁橋が架けられています。橋名は「宮ヶ原公園橋」、架橋されたのは「平成28年9月完成」となっています。

星野川に架かる4種類の石造りアーチ橋を巡って、今まで以上に「眼鏡橋」の虜になた気がします。

今回の参考資料:
八女市ホームページ「上陽の石橋 ひふみよ橋」
「眼鏡橋 日本と西洋の古橋」 工学博士太田静六著

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