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皇居一般参観にて、二重橋を渡って来ました。 [橋梁]

今日、梅雨の中休み、雲の間から青空も覗く、蒸し暑い夏日となりました。事前申し込みにて午後の部の一般参観が可能となり、初めて皇居内を見て歩く事となりました。
午前中は宮殿東側に広がる、「皇居東御苑」内を見学して、午後の一般参観に備えました。
集合時間に合わせて、皇居一般参観の入場口となる「桔梗門」前に向かいました。
桔梗堀.jpg
(手前が桔梗濠と南東角に聳える「二重櫓」。左手奥に「桔梗門」を望む。)
この「二重櫓」は、「桜田櫓」とも、「巽(たつみ)櫓」とも言われています。
江戸時代には、ここ「桔梗濠」より「和田倉濠」・「道三濠」を通り、日本橋の下を抜けて、隅田川に通じていました。
桔梗門1.jpg
(桔梗門です。この門は「内桜田門」とも言われています。門構造は桝形となっています。)
「和田倉門」側から皇居に向かい、「桔梗濠」の南側沿いを「蛤濠」との境に有る「桔梗門」前で、宮内庁職員の方より通行証を受取り、後について「桔梗門」を潜り、皇居の中に入りました。
桔梗門2.jpg桔梗門3.jpg
(前方正面の高麗門の先に四角に囲われた桝形広場)(広場右手の渡櫓門を潜ります。)
本日は事前に手続きを済ませた人と、当日受付の人と合わせて400名を超える参観者となりました。入口にて手荷物検査を受け、「桔梗門」の東側に建つ、「窓明館」において参観者全員の入場手続きが済むまで休憩して、参観開始まで待つ事になりました。
午後2時近くに参観開始となりました。「窓明館」を出て、「富士見櫓」の方向に移動します。右手奥に現在の国会議事堂のモデルになった建物と言われている、「元枢密院庁舎」を見る事が出来ました。又、左側桔梗門北側側面となる石垣の石の表面に、薩摩藩島津家家紋の丸に十の字の印を、確認する事が出来ました。よく見ると他の石にも色々な形や文字の様な印が付けられている事も、確認できます。
桔梗門4.jpg旧枢密院庁舎1.jpg
(左側石垣の石表面の丸十字紋の印)     (右手奥に見える、元枢密院庁舎)
道に沿って少し左方向に進むと、右手正面に「富士見櫓」が現れます。この「富士見櫓」は、旧江戸城本丸で現存する唯一の櫓で、遺構の中では最も古いものに属するといわれます。三重櫓で、石垣の高さは約14.9メートル、櫓の高さ約15.5メートル。何処から見ても美しく見えるところから、「八方正面の櫓」とも呼ばれています。「富士見櫓」の脇を通り、「蛤濠」と「蓮池濠」との間の道を進んで行くと、正面に宮内庁庁舎が見えてきます。昭和10年(1935)に建築された建物で、戦後昭和27年(1952)10月から昭和44年(1969)3月までの間、三階を仮宮殿として使用していました。
富士見櫓1.jpg宮内庁庁舎1.jpg
(富士見櫓と参観者)              (宮内庁庁舎)
宮内庁庁舎前を通り抜けると、新年(1月2日)及び天皇誕生日(12月23日)に一般参賀が行われる、広々とした「宮殿東庭」の北側の端に至ります。「宮殿東庭」の西側に昭和43年(1968)に完成した鉄筋コンクリート造りの宮殿が建てられています。庭に面して南北に約160メートルもの長い棟を見せているのが「長和殿」です。「長和殿」前のこの広場には2万人もの人が入る事が出来ると言います。又この地下には120台の駐車場が造られているそうです。
宮殿長和殿前1.jpg
(長和殿の前、宮殿東庭において説明を聞く)
広い宮殿東庭を北から南に抜けると、いよいよ「二重橋」を渡る事になります。参観コースはこの二重橋を渡った橋の南詰にて、Uターンして再度二重橋を渡り、宮殿東庭に戻る事になります。
正面鉄橋1.jpg正面鉄橋2.jpg
(宮殿東庭の南端門の先に二重橋高欄を望む)(二重橋の上に出ると皇居正面入口が見える)
「二重橋」の現在の正式名称は、「正面鉄橋」と言うそうです。
普通私達が観光等で訪れて、皇居外苑側から見る「二重橋」は、皇居正門前に架かる石橋の奥に見える鉄製の橋ですが、以前の私はこの手前の石橋の事を「二重橋」と思い込んでいました。
正面石橋1.jpg
(2001年1月、皇居を訪れた時撮影した、普段見る事の出来る姿の「正面石橋」)
「正面石橋」は、明治20年12月に木の橋から石造りの橋に、奥の「正面鉄橋」は明治21年10月に、木の橋から鉄の橋に架け替えられました。
正面鉄橋6.jpg正面石橋3.jpg
(1969年8月撮影、皇居正面鉄橋)         (1969年8月撮影、皇居正面石橋)

石橋の設計は、当時皇居御造営事務局の技師であった久米民之助、欄干の装飾は同じく河合浩蔵によるものです。石は岡山産大島花崗岩。橋の渡り35.3メートル、幅12.8メートル、円弧のアーチを二つ並べた眼鏡橋の形に設計されています。
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(正面石橋の後方に聳える「伏見櫓」とその間に見えにくいですが「正面鉄橋」が有ります。)
石橋の男柱石の上に設置されている現在の青銅鋳造飾電燈6基は、昭和61年9月に鋳型を取って新しく鋳造されたものです。長年使われてきた以前の飾電燈の1基が、東御苑に設置されています。
正面石橋の旧飾電燈1.jpg
(東御苑内に設置されている、正面石橋の旧飾電燈)

江戸城においては、これらの木橋は「西の丸大手門」及び「西の丸下乗橋」と呼ばれました。「二重橋」の名前は、その架橋された所の濠が深く、橋桁を二重に組んであった事に依ると伝えられています。現在の「正面鉄橋」は、昭和39年3月、新宮殿の工事に際して架け替えられたものです。
正面鉄橋3.jpg
(「正面鉄橋」の中ほどからの眺め。「正面石橋」の先に皇居外苑の緑、奥に丸の内ビル群)
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(「正面石橋」 このアングルからは滅多に見る事は出来ません。)
伏見櫓1.jpg正面鉄橋5.jpg
(正面石橋南詰からの伏見櫓)                  (正面石橋南橋詰の飾電燈)

少し暑かったですが、7月としては天候に恵まれ、初めての「皇居一般参観」を十分に楽しむことが出来ました。休憩所となった「窓明館」の売店で、菊の御紋の入ったカステラと皇居のしおりを土産に買いました。
皇居記念スタンプ.jpg
(皇居参観記念スタンプ押してきました)

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