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栃木市道1009号線、都賀町大柿中郷に建つ石碑 [石碑]

今回の石碑は、栃木市道1009号線の道路脇に建てられています。と言っても、市道1009号線が何所なのか分からないと思いますので説明しますと、都賀町大柿を通過する国道293号を「大柿十字路」から西走すると、道路右手に野の花自然園「花之江の郷」、そこを通過すると右手に分岐する道路が現れます。この右手の細い道路が国道293号の旧道に成り、現在はこの分岐点を起点に市道1009号線と成っています。ここから逆川に沿って西走すると信号機のある丁字路が有りますが、市道1009号線はそのまま直進します。旧国道はここを左折していました。以前は直進方向には「この先行き止まり」の案内が有った記憶が有りますが現在は見当たりません。直進した先に「ハーモニーヒルズゴルフクラブ」への入口が出来た為でしょうか。丁字路をそのまま直進、ゴルフ場の入口を通過すると道路右側に薬師堂が現れます。
薬師堂.jpg
(信号機の有る丁字路から600m、道路脇に建つ薬師堂。西側から撮影)

その先200mで逆川に架かる「中郷橋」を渡り更に250m進むと道路が少し北方向に向きを変えます、今回紹介する石碑はこの道路が方向を変える地点に建てられています。
石碑の建つ場所.jpg
(道路脇に建つ石碑、道路はここから北北西に向きを変えています)

市道1009号線は更に北北西方向に遡ること1200m進むと、逆川に架かる「新野上橋」が現れます。
新野上橋.jpg新野上橋銘板.jpg
(逆川に架かる「新野上橋」、左側の古い橋は「野上橋」です。北側より撮影)(橋銘板)

「新野上橋」を渡って200m先で、西方町真名子に入ります。西方町真名子に入って300m、逆川に架かる「真上橋」の上に達します。この橋の手前で分岐が有り右に折れる細い道が市道1009号線になります。この先は山を越えて1本北側の沢を流れる赤津川を渡り、栃木市立真名子小学校北側を東走して、県道37号(栃木粟野線)に突き当たります。しかしこのルートで都賀町大柿と西方町真名子間を通行するのは地元民がほとんどで、まさに地元の生活道路と思われます。私もこのルートで通過したのはこれまで3回だけです。一度は山の中を抜ける途中で、道路の前方に2匹の小鹿が現れ、私の車に驚いて山の中に逃げて行きました。西方町の真上や小沼では、こうしたシカやイノシシに田畑を荒らされるのを防ぐために、田畑の周囲に電気柵をめぐらしています。

尚、分岐を直進して「真上橋」を渡る広い道路は、市道2006号と名称が変わり、西方町真上を山の奥に進んでいきます。
真上橋.jpg真上橋銘板.jpg
(逆川に架かる「真上橋」を北側から撮影。)                  (橋銘板)

「真上橋」を渡って市道2006号を1700m程進むと、前方には砕石工場が現れ、道路はその工場の中に入って行く様な感じと成る為。道路の探索はここまでとし、引き返すことに。
工場敷地入口に架かる逆川の橋の脇に「一級河川上流端」の石柱が建てられています。
逆川大和砕石㈱入口の橋.jpg
(市道2006号の先に現れる「大和砕石(株)真名子工場」)

平日にこの真上への道路に入ると、この砕石工場関係のダンプカーが引っ切り無しに通行していますが、日曜日に訪れるとダンプカーの姿は消え、ほとんど車の通行は無くなります。

以上の文章での説明ではなかなか上手く言い表せていないので、逆川流域の概略図を作成しました。
逆川流域概略図.jpg
(逆川流域概略図)

それでは市道1009号の脇に建てられた石碑をジックリ観察します。
石碑の正面.jpg石碑の裏面.jpg
(石碑の表面中央に大きく竣工記念碑と刻されています)(碑陰には碑文が刻されています)

石碑正面右側には「中郷野上線道路改修」、中央に大きく「竣工記念碑」、そして左側に「昭和五十三年九月吉辰」そして「勲五等土屋大□書」と刻されています。碑陰には碑文が右半分に、そして左側半分に「土地提供者」や「記念碑建設委員」「寄附者芳名」などが刻されています。
碑文は読みにくかったですが何とか読めましたので、書き写してみました。
碑文書き写し.jpg
(碑陰に刻された碑文と関係者の名前一覧を書き写しました)

碑文冒頭の「中郷野上両部落」は、都賀町大柿の地名。続く「幹線道路延長2,476米」に相当するのは、信号機の有る丁字路から西方町真名子との境界までの距離に相当します。
この道路改修によりそれまで劣悪な環境に有った町道が改善されたことが、碑文に記されています。

この石碑の外に市道1009号の先、真上橋を渡って進む市道2006号の道路脇にも同様の竣工記念碑が建てられていました。石碑正面右側には「都賀真上線村道改修工事」と有ります。
都賀野上線村道改修工事竣工記念碑.jpg
(西方町真上、市道2006号脇に建つ「竣工記念碑」)

碑陰に事業概要が刻されていますが、その中に「工事延長 二千七十米」と有りますが、この距離は市道1009号の西方・都賀の境界から、真上橋をわたり市道2006号をずっと遡って、大和砕石(株)真名子工場までの距離に相当します。
これら2基の石碑により都賀町大柿宿坪の丁字路から大和砕石(株)真名子工場に至る約4,500mの道路の改修の歴史を今、振り返ることが出来るのでした。
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by お名前(必須) (2019-08-22 12:23) 

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