SSブログ

巴波川に架かる「吾妻橋」が新しく変わっていました。 [栃木市の河川と橋]

今年の4月、久しぶりに、大平町横堀の春日神社に出かけました。ここの参道の桜並木が綺麗なので見に行ったのです。その時神社の東側を流れる巴波川に架かる「吾妻橋」が、新しい橋に架け替えられているのに、驚きました。
吾妻橋遠望.jpg
上の写真は、巴波川に架かる「寿橋」から上流側を写したもので、写真奥に小さく写る、白い橋が「吾妻橋」。その右側に写る集落は、大平町北武井になります。(2022年4月9日撮影)
吾妻橋の銘板.jpg吾妻橋東橋詰より1.jpg
橋桁に設置された銘板には、「2021年3月」の日付が見えます。新しい橋は昨年完成していたようです。新しい橋には親柱は有りません。橋名や河川名のプレートは、スッキリとした高欄の四隅に設置されています。
吾妻橋東橋詰より.jpg
橋の向こう側に見える森が、春日神社の鎮守の森、そこから左方向に桜の並木が続いています。
ここからは、架け替え前の、旧吾妻橋の写真を紹介します。
吾妻橋東橋詰より2.jpg
橋の東詰から撮影。親柱の橋名プレートに「吾妻橋」の文字が読み取れます。奥に春日神社の参道の桜と鎮守の森が見えます。(2016年4月10日撮影)

吾妻橋西橋詰より.jpg
上の旧吾妻橋の写真は、橋西詰から撮影したもの、対岸は大平町北武井です。
橋の長さは38.6m、幅員は3.8mと狭かったです。竣工したのは昭和14年(1939)1月でした。その前はおそらく木の橋が架けられていたのでしょう。
この場所(横堀と北武井とを渡すルート)に橋が架けられたのは、巴波川の橋では比較的早くから架橋されています。明治19年発行の迅速測圖にも、ここに橋記号が描かれています。
この場所より上流側には、旧古河道に架かる「開明橋」まで、橋記号は確認できません。
吾妻橋東橋詰より3.jpg
上の旧吾妻橋の写真は、東橋詰から撮影したもので、背景に太平の山並みが見えます。手前、春日神社の赤い鳥居の前に、祭礼の幟旗が見えています。

旧吾妻橋遠望.jpg
上の写真は旧吾妻橋を上流側から遠望したものです。昔の橋は径間を長く取れなかったため、橋脚が沢山必要になりました。それに対し新しく架けられた「吾妻橋」は、橋脚は川の中ほどに一ヶ所だけです。写真左手後方に写る、茶褐色の桁を持つ橋は「寿橋」です。寿橋は昭和48年(1973)3月に架橋されています。

最後に、その時一緒に撮影した春日神社参道の桜並木の写真を紹介します。
(2016年4月6日撮影)
春日神社参道入口.jpg
春日神社桜の参道.jpg

今回参考にした資料:
明治前期測量2万分1フランス式色彩地図、(財)日本地図センター発行
「栃木町」「榎本村」「中里村・伯仲村」
nice!(0)  コメント(0)